アイデアが湯水のごとく出てくる人がいる一方で、考えてようやく1つ2つ、という人もいます。
私は後者ですが、私のような凡人にも、アイデアをポンポン出す方法があるようです。
これこそが本書にある、「アイデアソン」です。
アイデアソンとは?
読むまで全く知りませんでしたが、巷では、ハッカソンからアイデアソンという取組が派生的に出てきており、色々なところでアイデアソンがスタートしているようです。
ハッカソンという謎単語も飛び出ましたが、「で、アイデアソンって何じゃ?」という話ですが、アイデア+マラソンを意味する造語だそうです。
マラソンのように走り抜ける中でアイデアを出していく取組がアイデアソンだそうです。
アイデアソンの特徴
アイデアソンは、多様な人が何度も何度も対話やディスカッションを繰り返す中で具体化するものです。
ブレーンストーミングのようなもの、といった方が分かりやすいと思います。
ブレーンストーミングには、ファシリテーターはいませんが、アイデアソンは、ファシリテーターが制度設計して、どんどん生煮えのアイデアを出させるように仕向け、出たアイデアについて否定せず話し合う中で更にアイデアを生み出したり、深めたりします。
共創の時代へ
しかし、「アイデアは、自分だけで考えればいいのでは?」という考えもあります。
そこについては、偏りをなくし、新しい知見を得るためにアイデアソンはあるとのことです。
今の時代は、流行の変遷が激しくなっていることから、アイデアの時代となりつつあり、1人の知恵では限界が出てきます。だからこそ、共同で物事を創る、共創の概念が大切になってくるのです。
アイデアソンの課題は?
ただし、アイデアソンにも課題があります。これはブレーンストーミングと同じで、アイデア出しのみで終わる可能性があることです。
だからこそ、主催者側の事前の計画が大切になります。実現することが大切なので、その後、アイデア実現に向けたプロセスも考えて、アイデアソンを実施することが必要です。
おわりに
この本を読むことで、アイデアソンのノウハウまでしっかりと書かれています。
まだまだ認知度が低いような気もしますが、共創の時代が来ているのは確かなので、その一助となるツールといえるのではないでしょうか。