書評「ブログ飯」③(染谷昌利著)

3記事に分離してしまいましたが、第4章以降について紹介していきます。

これまでブログを運営するにあたっての心構えが中心でしたが、ここからは第4章はお金について、第5章はSNSについてと具体的な記載も入っていきます。

そして、終章で、「突き抜ける技術」として、中上級者に向けてメッセージを伝えています。

ちなみに、最後にコラムとして著者の奥さんのコンテンツがあります。けちょんけちょんにけなしながらも、旦那の実力も認めていて、叱咤激励しながら頑張ってきた様子が克明に伝わります。書き方が鬼嫁ですが、旦那の実力を信じているからこそ、「まだやれるだろ」と発破をかけていたと思います。面白いし心温まるので、最初にそこをチラ見するだけでも、面白い本だと思います。

なお、江戸川区に「読書のすすめ」という書店があることの紹介があり、この経営を参考にせよ、との記載がありました。単純に興味深いので、ちょっとアクセスが遠いようですが、足を運んでみようと思いました。

さて、今回興味を引いたのは以下3点です。

①ブルーオーシャンなんてどこにもない。

表題がショッキングですが、私はブルーオーシャンについて誤解していました。

誤解はしていたのですが、いわゆる「ブルーオーシャン戦略」について、もやもやして、あまり納得できないな、と思っていました。

ですが、本書を読んで、正しい理解が得られました。

「レッドオーシャンで戦い抜き、その場で得られた体験やインスピレーションから新たなる市場(ブルーオーシャン)を創造する。そのブルーオーシャンで少しの間だけ息つぎをしながらも、」

「レッドオーシャン化する市場内でさらに戦い続けていく必要がある」

とありました。

要すればブルーオーシャンはつかの間の休息に過ぎないのです。

だからブルーオーシャンにいても、努力は継続していないと、すぐに飲み込まれてしまうことを学びました。

ワンピースの影響もあったのかもしれませんが、ブルーオーシャンは永遠のもの、という印象が強いと思います。

しかし、永遠ではないのです。だからこそ、まずはブルーオーシャンに行こうとすること、そして、ブルーオーシャン化しても、すぐにレッドオーシャンになるから、そこで手を休めることは出来ないことを学びました。

②失敗を恐れない

成功の反対は失敗ではありません。「何もしないこと」です。

というのは本書でなくても他の本でもあります。その上で、

「失敗はその人に適したレベルのものしか発生しない」

「失敗し続ける方が、逆に難しい」

というのが、個人的には響きました。挑戦することが大切なのは分かるけれども、それでも失敗することを恐れ、手が出ないのが人間の心情ではないでしょうか。

そこに大失敗は起こらないこと、また、失敗し続けることが難しい、という逆説的な理由から説明しているのが面白いです。

失敗を経験することで、自然とやってはいけない、効果の出ない方法が体感で分かってくるのです。

その後に計算式でも証明しており、このマインドで物事を考えれば気楽に取り組めるな、と思いました。

③心配なら徹底的に準備せよ

②の考え方をしても、不安がある場合として、準備についても触れられています。

「不安が先だって新しい事を始められないのであれば、納得がいくまで下調べをしましょう。」

とあります。この後が興味深くて、

「石橋を叩きすぎて壊してしまうくらい、やりこめばいいだけです。」

としれっと書かれています。

この開き直ったかのような展開がいいですね。やるの難しいですが、「やることは単純だよね!?」ということが痛いほど伝わってきます。

この他にも、SNSの使い方もしっかりと書かれています。ただ、こうしたマインドが中心に書かれているのが本書の特徴です。

著者はコツコツと毎日地道にやってきたんだなぁ、という様子が丁寧な文面から伝わってくる本です。

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲