最後の3点目のコンテンツは、アウトプット大全の「感想キャンペーン」の特典動画である。
感想を出した人は229名に登ったらしく、その方へのメッセージのコンテンツである。
アウトプットの大切さを改めて主張するコンテンツであった。これを見たり、あるいは、堀江氏と落合氏の「10年後の仕事図鑑」の主張もこのコンテンツと類似している部分が多かった。
こうした大切さを知ってから、アウトプット大全の80個のアウトプット法を見ると、理解が更に深まるな、と感じた。
以下に内容を紹介しながら、自分の考え・感想を織り交ぜつつ紹介していく。
①まず、「AI時代は淘汰の時代である。」という厳しいコメントが印象深かった。
「情報革命後のAI時代の到来は、淘汰の時代になるが、翻っていえばチャンスの時代でもある。ほとんどの人は何もしないので、アウトプットしていくことで、区別・差別化できる」
というところである。
要すれば指示を待っている人間は、言われたことを忠実にこなすAIには勝てないので淘汰されてしまうのである。
他方で、マスメディアでなくても、多くの人に情報発信が出来る時代になったので、情報発信側、AIを操る側になれば生き残れるのである、と氏は解いていた。
「真に合理的な判断」という意味では、AIが判断した方が余計なノイズを考慮していないので、よい判断が下せるかもしれない。しかし、機械的に判断した場合、人間関係という感情のもつれが生じうるので、そこについては考慮されないこと、また、一見合理的でなくても、偶発的に上手くいく(職人芸的な)ケースもありうる点を考えると、氏のいうように、確かにAIや人間に指示する側、情報発信側は生き残る、ということがいえるであろう。
それにしても、想像する「AI時代」は格差を生む時代だと改めて思う。ただ、努力を努力と思わず、淡々と自己成長していけば、そんなものは意識せずともちゃんと生き残れる、というメッセージと受け取った。
よくAI vs 人間というようにあたかも戦争が生じるかのように煽るものも多いが、必ずしも正しくはない。そうは言っても、「淘汰の時代ではある訳で、そんか時代に我々は何をするべきなのか。
②次に、「これからは指示を出す、人から教える能力が大切になる」という点である。
AIは、言われたことを非常に忠実にこなす執事である。だからこそ、AIは少なくとも当面は指示を出すことはないのだ。
AIは人間のように、指示に従わなかったりすることはないし、24時間働けるし、メンタルなどを心配する必要はない。だから凄い技術であるということはあるが、 AIが人間に指示を出すことは考えにくいのである。
だからこそ、指示を出すことが大切である。
③最後に、トレーニングについてである。
そんな指示を出すことが大切であるが、指示を出すこと自体は簡単ではない。
実は相手に伝わっておらず、自分の思ったものとは全く違う成果物が出てきた、というのは時折聞く話ではあるが、それは対人間でも対 AIでも変わらない。
AIに対して、正確に指示を与える能力が強烈に必要となってくる。
つまり、自分の考えを言語化するトレーニングが重要になってくるのだ。
そうしたトレーニングに役立つのが、ブログ・メルマガ・YouTubeであると氏は説く。アウトプット型人間になることで、人に教える能力も、指示を出す、すなわち自分の想いを伝える力も役に立つのだ。
インターネットが出て来る前は、大手メディアのみが、マスに発信できる唯一の主体であった。
しかし、ネットの登場とそれに伴う情報革命により、情報受信者は情報発信者になる機会を得た。これを活用し、情報時代の勝者となろう、ということである。
よく日本人は「和」を重んじるというし、そうした「おもてなし」の文化は守るべきものではある。
しかし、こうした未来が待っているのであれば、主張していかないと勝てない。アウトプットの「これからの」必要性を教えてくれた。
私は、樺沢先生のお陰でアウトプットの大切さを知ったのではあるが、大切さを知るのと、実際そこから行動に移すところにはハードルがあると思う。
ただ、行動しないと物事は動かない。主張するということについては、意識がふと抜けた時に、遠慮している自分がいることがまだある。
前に出て、色々とチャレンジしないと生き残れないのであるから、「遠慮」なんて言葉は自分から廃するべきだな、と力強く思った。
というより、行動・主張をガンガンすることで、余裕が生まれてくる。その余裕で「人への配慮」ができるようになってくる。
だからこそ、前へ前へ進む必要を感じさせ、自分の危機感が掻き立てられた。
このように3つのコンテンツを現場で聞いて、一貫したメッセージを色々な観点から教えて頂いた。大変学びを得た一日であった。