書評「ダメな文章を達人の文章にする31の方法–なぜ、あなたの文章はわかりにくいのか?–」(山口拓朗著)

本書では、文章を書くために必要なことではなく、書くにあたって注意すべき点が書かれている。

それは例えば「が」は使いすぎるな、とかそういった類のものなのではあるが、本書の特徴は、実際に使いそうな文章上の注意をしてくれるところだ。

例えば、「能動態と受動態を正しく選ぼう」という項がある。恐らくこの点は、意識せず文章を書いているとふと間違えている、ということがあるだろう。

このように、間違えそうな点について書いてあるのが本書の特徴といえよう。

さて、本書を読んで心を動かされた点について述べていく。

まず、「具体的な出来事(データ)+主観的事実」が重要であるというところである。

「人間は、身近で具体的な出来事に関心を抱き、客観的事実よりも、書き手の主観的事実に心を動かされる。」

…至極名言であると思う。総論的に見ようと思っても、人間は各論が気になる生物だから、文章を書くときは、具体的・主観的な出来事も織り交ぜる必要性を感じた。

次に、「過去形の乱発はやめよう」という点です。例示している文章を読むと特に分かりやすいですが、過去の事実であれら過去形に全てせず、ほどよく現在形を挟むことで、文章にリズムが生まれ、読みやすくなるとのこと。

これは日本文では多少なり無意識にやっているが、英文作成の時にやりがちな観点です。

無意識なので気付かなかっただけであるものの、「過去形連発は良い文章にならない」と意識として考えられるだけでも大きな進歩である。

最後に、読者の興味を惹く味付けについてである。

本書では味付けとして、エピソードの具体化が開けられている。そして、具体化するものとして、「行動の理由を説明する」「具体的な情報を盛り込む」「個人的なエピソードや感想を挟む」というものが書かれている。

これにより、情景がリアルに伝わり、読者の興味・関心を惹くことができる、とのことであった。

正直、これまでは文章に無駄があれば削除するのがセオリーかと思っていた。

しかし、ディテールを盛り込むことも重要で、読者を「そうだよね」と思わせながら展開するスキルも大切であることを学んだ。

そのため、今後は「読ませるような文章」を意識に入れて書いていこうと思う。

ありがとうございました!

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲