減らす美学

モリモリを望んだ

以前は、情報でも何でも、モリモリである方が望ましいものと思っていた。

今から考えると、なぜ執着をしていたのかよく分からないが、例えば食べ放題であれば、「元を取らなきゃ」という義務感に近いような謎の欲求があった。

自分が話をするときは、提供できる情報は全てするくらいに精緻にやるのがいいように感じていた。

もったいない精神

それでも、「美しい」のは少なく洗練されたものであることは深層心理では分かっていたと思う。

資料であれば情報モリモリのものがいいはずがないからだ。しかし、何事でもついついモリモリにしようとしてしまうのだ。

これこそ食べ放題でよく出ていたが、「もったいない精神」が大きかったように思う。その精神がよくない方のガメツさに繋がっていたように感じる。

「もったいない」という考え方は、環境の文脈など賞賛されるところはあると思う。しかし、精神面のあらゆる部分にこの価値観を働かせてしまうのは、その罪の部分も増幅させてしまうように感じる。

選択肢の罠

よく引用される心理実験で、5種類のジャムの方が、20数種類のジャムよりも、試食率は低いものの、購入率は高くなるというものがある。

一見すれば、選択肢が多い方がベストに近いものを選べそうではあるので、不思議なことではあるが、自分の行動を思い返すと「そうだなあ」と納得せざるを得なくなる。

選択肢はいくつかあり、そこから選ぶのが実は近道なのだ。

減らすこと

ただ、現実には、理論は理解できても、それを実践するのは難しいものではある。

それでも、理論を理解することで、実感できるようになる。理論を認識した後、モリモリにして説明したときに反応を確かめたり、逆にモリモリの資料と説明を聞いたときの自分の記憶を遡ると分かるが、人間は自分が思っている以上に頭に入らないものだ。

残念ながら、ワンメッセージでも十分なのだ。列挙して3つまでだと思う。

かつて、「マジカルナンバー7」と言われていて、7個程度であれば一度に理解できると言われた。しかし、一時的には可能でも、正直、7個もあるとしばらく記憶に留めておくのは至難の技である。7つの習慣も、あれは、3-3-1に3つに分けて覚えると何とか覚えられるが、グループ分けせずに7つを空でいうのは相当難しいと思う。

削除する勇気

しかし、ここまで頭でわかっても、情報を減らすことは勇気の要る作業である。

というか、これはむしろいくつかの要素を習慣化をしていく中で生まれてくる賜物だと考えている。

少なくとも、

・優先順位付けを習慣づけること

・2ー8の法則を信じること

・100点を目指さないこと

が意識下にあって、段々とできてくるように感じる。

これに限らず、世の中には多くのノウハウに溢れている。しかし、これらは基本的には習慣化をいくつかしていく中で自然に出来てくる結果に過ぎないのでは、と考えている。

そうだとすれば、評価するのはその結果でなく、そこに至るための1つ1つの習慣化にあったと気付かされた。

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲