孤独の問題
孤独は寿命を短くしてしまうなどとしばしば言われている。
データ自体に疑義を呈するものではない。孤独が良くないというのはそれはそうだと思うし、だからこそ人間は「社会的動物」と言われていると考えている。
とはいえ、その傾向は構造的なものである。少子化・核家族化が進み、地域のコミュニティが崩壊していき、人間関係が希薄化している動きは今に始まったことではない。また、その勢いが止まり、密接な地縁関係が復活するという訳でもない。
どう考えるのが良いのだろうか。
外向型人間と内向型人間
孤独の問題を考えるとき、外向型と内向型の話を早期する。
外向型であれば、パーティーに参加したり、複数のコミュニティーに所属し、コミュニケーションを楽しんでいる人も多いだろう。
しかし、内向型の場合、必ずしもそれを必要としていないばかりか、知らない人の集団に入ると、それだけで相当のエネルギーを使ってしまうのだ。
そうなると、内向型人間は絶望するように思ってしまう。実際、内向型人間である私は、「孤独は良くない」系の内容を見る度に、もどかしさを感じていた。
孤独「感」が問題
孤独については、実際端から見ればそういう状態であっても、幸せに生きている人もいる。
孤独の問題は、どこが問題かといえば、慢性的な孤独感を原因とした誤った思考パターンにあると考える。
そこに対処をして、孤独感さえなくなれば、それでいいのだ。もちろん、その上で、好きな人たちと過ごせれば付加的な価値はあるが、実際、24時間ずっと人といることはできず、孤独を感じることを全くなくすことはできないはずである。
実感から考える限り、自分の中での解釈の要素も大きいはずである。
不安を遠ざける
そう考えると、孤独も結局不安への対処と同様であり、自分が「幸せ」と感じられる時間を出来るだけ増やし、不安を遠ざければいい。
繋がっている感を自分が感じていればいいのである。
その点で、瞑想は自然との繋がりを感じることができるし、あるいは緑を散歩するなどでも効力はある。
その上で、好きな人・尊敬する人と密度の濃い時間もあればより良いと感じる。