型を知る
人によってこの3段階のどれが早いかというのは個人差があります。そして、他のタイプが羨ましくなりますが、それぞれメリット・デメリットがあるので、いかにメリットを活かすよう考えるのが大事になってきます。
頭で理解する
物事を習得する際にまず必要なことは、頭でやることを理解することです。
ここは感覚派の場合「こうやる」というHOWの部分だけが分かればいいのですが、私も含めた理論派の場合、「なぜこうなるのか」といったWHYの部分までしっかりと理解する必要があるのが注意点である。
例えば、なぜサウナが神経のバランスを整えるのかといえば、サウナという暑すぎる環境及び水風呂という冷たすぎる環境という極端な緊張状態を身体に強いた後で、外気浴でリラックスした環境に置かれることで、一気にリラックス環境に置かれることでバランスを整える効果があるからとされています。
だからこそ、水風呂から外気浴までの導線が大事とか言われたりすることに繋がってきます。
しかし、感覚優先であれば、そんなことを考える必要はありません。自分が最も快適で落ち着く方法を何となく身につけていきますし、リラックスできるのだからその理屈なぞ不要という考え方になる傾向があります。
とはいっても、結局これもグラデーションなので、両方の感覚が重要になります。
そして、私の場合、これまでの知見の量にかなり依存します。慣れ親しんだ事柄に似ている考え方だと、「あ、あれのあの動きと一緒ってことだね」などと連想しやすく、自然と頭に入ってきます。
一瞬再現できる
頭で理解したら、次の段階は、一瞬再生できる段階になります。ただ、意識したときはできるけれど、少しでも気を抜くと元に戻ってしまいます。
私の場合、ここに至るまでの時間は長くなりにくい傾向にあります。そのため、初期段階で割と褒められることも多かったです。
また、これで一瞬でも再現したときの感覚を覚えていることが次に繋がります。
無意識に染み込ませる
一瞬再現ができたら、あとはそれをひたすら繰り返して再現率を高めるということです。
新しいことの導入では、古い癖を完全に消し去る必要があるため、無意識でもできるレベルまで昇華する必要があります。
同じことを淡々と続けることができる人は得意ですが、私の場合、ここで詰まってしまい、結局「出来ない」元の状態に戻ってしまうこともあります。
歌い方・話し方を身につける
私の課題は継続力にあります。そのため、その部分を仕組み化していくことが重要です。
歌い方の例をあげます。課題として、歌っていると声が掠れてきてしまうという問題があります。
そのためには、
・「声を出す」ではなく、息を使うことを意識する
・口が横開きになっているので、上顎を使った上で口を縦に大きく開ける
ことが課題ということで積み重ねをしてきています。偶然でもできることはあるようになってきたので、今が「無意識に染み込ませる段階」にあります。
かつての私はここでしばしば諦めてしまっていました。「できるしまあいいか」と思っていたのです。しかし、私にとって、「時々できる」と「無意識でできる」の差は相当あると感じます。
だからこそ、タスクシュート術はそこの仕組みでの解決に役に立ちます。