教えに「追体験」を求めるとはどういうことか

先日、「パワーポイントのスライドを使った授業が恐ろしくつまらない理由」という記事を読みました。

ここに書いてあるキーワードこそが「追体験」です。この記事を読んでいて、納得することがありました。

伝えるか伝わるか

これまで、私がフォーカスしていたのが「伝える技術」でした。そうであるからこそ、美しく思えるプレゼンに憧れがありました。

そして、伝える技術は大事ではあります。言い方は分かりやすい方がいいですし、内容が濃い方がいいことも大切です。

しかし、「追体験」という言葉を理解に加えると、聞いている人に「伝わる」ことこそが真に重要なことではないのか、という思いになりました。

●「追体験」というキーワード

「伝える」ことの効率だけを考えると、いわゆる伝統的な授業形式として、先生が板書することは非効率なことに見えてしまいます。また、黒板やホワイトボードに文字を書くのは先生にとっても面倒な作業です。

しかし、それでもなぜずっと板書がされ続けるのかといえば、伝統的であるというだけではなく、先生が書いたことを書き写すということにより「追体験」を感じやすいからではないか、と気づくことができました。

伝わるために、聞いている人が追体験できるようにすると意識するだけで、伝え方も変わってくるように感じました。

結局、主体性が大事

ただし、「追体験」といっても、教える側が常に教えられる側に追体験させる工夫をしてくれる訳ではありません。

教える側からすれば、追体験させやすくするということになりますが、最終的には教えを受ける側が主体性を持てるかことが何より大事だと思います。

だからこそ、教えを受ける側は、主体性を持って、自分が追体験できると思えるものを選択することが大事だったのです。

・「録画授業」への違和感

よくある教育事業の一形態として、「一流講師が録画による授業を展開する」というものがあります。

何度か見たことはありますが、実際、講師の授業は、素晴らしい出来であるとは思います。ビジネスであれば優秀なプレゼンをしています。

ただ、あくまでこれは「スピーチ」です。伝える側の効率の観点としては最良に近いですが、「追体験」の軸を加えると、必ずしもベストとは言いたがい面があると感じました。

そこにあるのは、話すという一方向の矢印しかなく、そこに「コミュニケーション」がないのです。人によってそもそもの知識量に差がある以上、躓いたところのフォローアップが難しいのです。

ビジネス上での改善

記事を読んだ後、ビジネスの場面におけるパワーポイントスライドについても想起しました。

よく見るのは「文字だらけのパワーポイントスライド」です。そして、文字だらけのパワーポイントスライドはワードと違ってレイアウトにも拘る必要があるので作成が大変です。ただ、一見整っているようにはあります。

しかし、これも「追体験」の軸のないスライドの作り方だったことが分かります。パワーポイントを使う場面では、あくまでパワポは補足なのです。

良いプレゼンというと、例えば写真だけとか、文字も1行に収まる範囲であるとかそういうものであるとよく言われます。それがなぜ「良い」のかを考えたとき、「追体験」という言葉を足すと、理解が深まりました。

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲