鍼治療は東洋医学的アプローチをします。
「病気になったら薬を飲もう」という西洋医学的アプローチで育ってきた私は、東洋医学的アプローチの意義が理解できませんでした。
かえって怪しい何かだと思っていました。その怪しさは、何かを知らないからこそ、不安から疑念に変わっていただけでした。
東洋医学的アプローチの大切さを3点紹介します。
身体は繋がっている
1点目が、「身体は繋がっている」という考え方を身にしみて体感したことです。
先生が足の表面を触ったとき、強く押していないことは分かるほどなのに、強い痛みがあります。そこで先生が言うのです。「ストレスが溜まっていますね。」と。
また、手を握ってどうも脈拍を測っているように見えました。その10秒後、「内臓が冷えて弱っていますね」というのです。
そして、それらは正しく、そこが弱っていることを意識していくと、改善も早まっていきます。
「身体が繋がっている」といっても、「なぜ繋がっているのか」という疑問には答えていません。しかし、実際繋がっているのです。
人間の身体の凄さを知りつつ、身体が資本であることを切に感じたのです。
未病段階で抑える大切さ
2点目が、「未病で抑える」ことの大切さを知ったことです。「未病」とは、健康な状態ではないが、病気になる前の段階のことを指します。
例えば、「頭が痛い」という症状があるとします。鈍い痛みであれば未病であるケースである可能性が高いようで、それでも色々ありますが、多くは肩・首の痛みが引き起こしているようです。ここで対処しておくことが未病段階で抑えることです。
他方で、同じ「頭が痛い」でも、頭をハンマーで殴られたような感覚をしたとします。その場合、これは「未病」ではありません。脳震盪などの可能性があるので、病院に即行けという合図であるようです。
この「頭をハンマーで殴られた感覚」というシグナルは知識としては知っている人も多いと思います。しかし、よくよく考えると、肩こりと同じ「頭が痛い」ではあるのです。
未病段階で抑える考え方を知っておくことで、こうしたシグナルをしっかり発見できる可能性が高まるであろうことを感じました。
他にも、人間の身体は、色々なシグナルを発してくれます。これに気づき、未病段階で抑えることの重要性を感じました。
個別の気づき
3点目は個別の気づきです。
ここでは3つ紹介します。
痺れについて
1点目は痺れについてです。
肩こりが酷くなってしまうと、筋肉の硬直により可動域が狭くなること(ここはストレッチ等でわかります)から始まり、手足の痺れに繋がることもあるようです。
私自身、痺れまで感じたこともかつてありました。しかし、かつての私は痺れを感じつつしばらく放置していました。そしてそれでも何とかなってきました。
今回、話を聞いて、「痺れ」は身体が出している悲鳴であることを強く認識しました。そして、痺れを感じたらその段階から即対処することの重要性も認識しました。
よく考えてみれば、普段から手足の痺れを感じながら仕事などタスクをこなしても、パフォーマンスが落ちるのは当然でした。
ストレスが溜まるとどうなるか
2点目は、ストレスが溜まった場合、自分はどうなるのかを知ったことです。
私はストレスが溜まると、いわゆる「頭に血がのぼる」状態になる傾向があるようです。ストレスにより、足先や腹部への血のめぐりが悪くなり、結果として上半身のみで血を巡らせるため、ちょっとしたことで怒りを感じやすくなってしまうのです。
このことは全く自覚症状がありませんでした。しかし、指摘されると、ストレスがあると感じる状態の方がはるかに苛立ちやすいのです。
ストレスがあると苛立ちやすいこと自体は割と共通的な事項であるとは思います。しかし、その間の論理関係を探求することを放棄していたのです。
1つのルートを自覚することができたのは大きいなと思います。
温めることの重要性
3点目は、2点目と大いに関連しますが、身体を温めることの重要性を再認識したことです。
身体を温めるのが重要なことは昔から言われていることではあります。重要なのは知っていつつも、私は軽視していました。
また、軽視していると同時に、諦めてもいました。私は幼い頃から普段の体温が35度台と低いです。理由はよく分かっていませんが、3歳くらいのときに薬を飲んだとき、副作用か何かで体温が下がりすぎ、そこから体温が35度台になったと聞いています。
だからこそ、身体が弱いのも仕方ないと諦めていたのです。しかし、必要なのは諦めることではなく、対応することでした。
ここ1年くらいで、お風呂に入るようにしたり、そこあたりの意識は高めていっていたつもりでした。しかし、認識がまだまだ不足していたように感じます。
平均に近い人であればここまで意識しなくてもいいかもしれません。ですが、disadvantageがある場合には、意識を高く持った方がよかったのです。
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