私は、新しい語彙の習得は早くはありません。
それは、「当たって砕けろ」精神では行動しない傾向があるからです。物事は納得してからでないと行動に移せないと言う傾向と大いに関わっていると感じています。
人によっては、言われたらその通り動ける人もいるようなのですが、私は自分が納得しないと行動に移せないタイプです。
それにはメリットもあります。ただ、それが初動の遅さに繋がるのもまた事実です。
初動が遅くなりがちだからこそ、効率化でカバーしていくことが肝要です。
使える言葉を増やす際に踏んでいるステップについて6つに分ける形で考察してみました。
新しい言葉の存在を知る
まず最初の段階にあるのが、新しい言葉の存在を知るということです。
ここでの注意点は、新しい言葉を知った際に興味を持つということです。私は、不安・恐怖に敏感なので、未知による恐怖感を一気に取り払うことが重要になってきます。
全ての場合ではできませんが、話をしている中で急に知らない概念が出てきた場合は、別に相手にアホだなあ、と思われてもいいので、できる限りその場で聞いてみることを意識しています。
正直、学生時代は割と知ったかぶりをする方だったと思います。しかし、あるときにふと、知ったかぶりをするメリットがないことに気づきました。
知ったかぶりのメリットは、その時の自分のメンツが保てるというものです。しかし、私の得意分野は知識が豊富であることではありません。むしろ物覚えは悪い方なので、私にとってはそれをするメリットはなくなったのです。
そうであれば、知らないから一気に知っている段階まで至った方が、この後のステップの負担が軽減されるのです。
言葉の意味を知る
言葉の存在を知った後は、その意味することを知ります。ここあたりは大体ネットで調べることが多いと思います。
話の中で出た場合は、なるべくその場で知識を仕入れ、検索できるワードの検討はつくようにします。
そして検索すると、意味が分かってきます。確かにネットは玉石混淆ではあるのですが、何も知らないところから一歩を踏み出すには非常に有益です。
この段階までは割とスピード勝負です。特に飲み会のときは、話が流れてしまうので注意です。
場をわきまえる必要がない場合は、その場でネットで調べることも多いです。
周辺知識を補強する
言葉の意味を知った後は、周辺知識を補強します。周辺知識が重要なのは、人間の脳の構造によるものです。
人間は、元々論理的思考が備わっている訳ではなく、連想によって既存知識同士を連携させることで発想しています。
あくまで、発想が先にあり、その後で、知識を整理して、論理を後から作っています。
そのため、単語を単独で知っても効果が薄く、その言葉が使われる際に同時に使われるようなことも吸収していく必要があります。
この段階では、本やネットが多いに役に立ちます。
本を使えば、網羅的に理解でき、その単語が分野全体のどこに位置しているかが分かる可能性が高いです。また、ネットでも整理されているサイトが増えており、検索窓に入力できる情報が増えてくると、検索を通じて、良質なサイトに出会い、芋づる式に知識を増やすことができることもしばしばあります。
アウトプットしてみる
ここまでがインプットの段階ですが、ここまでではまだ「使える」段階に至っていません。
使うにはアウトプットが必要です。ここは、学生時代の勉強にいうところの「問題集を解く」にあたります。
ここの難しいところは、現実世界では、学生時代の勉強のように問題集はないというところです。現実の社会において、「同じ範囲を学ぶ人が一定数いて、問題集を作れば売れる」という分野は多くないのです。
出版社が相当の労力を使って作っている問題集は、ないのが基本です。だからこそ、喋ったり書いたりして、何らかのアウトプットをしていく必要があります。
私は、強制的にやらされるのが苦手で、強制感があるだけで、モチベーションはかなり下がってしまうタイプです。
ここを自分が「やりたい」と思ってやることが大きなポイントになっています。
やりとりの中でイメージを深める
アウトプットしてみることで、大体気づきが生まれます。フィードバックを貰えればいいですが、なかなか貰えるものでもないというのが実態です。
そのため、多くは、「こう言った方が良かったな」などという自らの気づきが多いです。
ここの注意点は、どうしても最初の方は反省が多くなるということです。ここは捉え方の問題です。反省することが多いというのは伸びしろの証でもあるからです。
マイナス感情が先行しがちな場合、ついつい嫌な気持ちになりがちですが、ここは明るい考え方が必要になります。
ちなみに、その意味で、個人的には、芸人のじゅんいちダビッドソンさんは革新的だと思っていて、本田圭佑選手のポジティブさをネタにするのは、非常に興味深いと思っています。
そして、時折挫けそうになりながらも慣れない言葉を使っていく中で、言葉のイメージが無意識のうちに出てくるようになっています。
当たり前の語彙になる
言葉を聞いたときにイメージがパッと浮かぶまでに至れば、相当使えるようになっています。そしていつの日か、自然に使われる言葉になっています。
これが「自然に」できてくるのが、判断基準が明確でなく難しいところです。いつでも結果は気づいたときに出ているものです。
こう言う類のことを考える際、ダウンタウンさんのイメージを持っています。彼らは、最近は、「ディスってるやんけ」といった言葉をしばしば使っていますが、最初に番組で言葉を使っている若者に会ったときは、「それ何?」と怒りっぽく聞いていましたし、相手の人も「disrespectの略です」などというところから対話をしていたのを覚えています。
そのような感じで、当初は懐疑的に聞いているような状態だったのに、いつの間にか自分の語彙になっているものだと捉えています。
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