「内向型人間だからうまくいく(カミノユウキ著)」【書評】〜内向型人間の自分のトリセツを知る〜

あなたは、自分の取り扱いについてどのくらい認識しているでしょうか。

私は、西野カナさんの「トリセツ」という曲の歌詞を見たときにその新しい切り口に衝撃を受けたのですが、あの曲のように自分の取り扱いを説明することは実際に困難だと思います。

特に難しいのは、一見「大人しい」と思われるタイプの人たちです。大人しいタイプの傾向を分かりやすく書いた本がこの「〜」と言う本です。

私は、この本にいう「内向型人間」なので、自分の行動原理の理解に大きく役に立ちました。

外向型・内向型とは

この本を読むと、外向型・内向型という表現を使わざるを得ません。まず定義は下記の通りです。

内向型の人間は、自分の内面に関心を持つ人間のことです。他方、外向型人間は、他人やモノなどの外面に関心を持つ人間のことです。

内向型人間は外向型人間になろうとしてもできない

本書では、人間を内向型人間と外向型人間の2つに大別し、内向型人間の長所・短所について記載しています。

そして、本書によれば、3分の2の人が外向型人間であるそうで、そうであるからこそ、「世の中に出回っている自己啓発本・ビジネス書は外向型向けのものが多い」とのことでした。

この記載に、強く共感しました。

堀江貴文さんが、「たくさん行動することが大事」と主張していても、自分が大量行動すると、人一倍疲れてしまいます。

そして何より、人と会うだけで相当エネルギーを使うので、そんなに大量に人と会うことはできません。

内向型人間は、外向型人間とは異なるので、それを真似るとうまくいきません。内向型人間の特徴を知り、そこから自分を活かす方法を考えるアプローチを取るべきだったのです。

あらゆる感受性が高い

本書で一番納得したのが、内向型人間は感受性が高いということです。敏感で面倒くさいなあ、と自身で思っていたのですが、それは、内向型人間の傾向だったのです。

ドーパミン感受性

内向型人間は、外向型に比して、ドーパミン感受性が高いようです。

そのため、「少量のドーパミンだけで満足」できるのです。だからこそ、刺激はほとんど要らないのです。

実際、私自身、刺激をそこまで欲していません。「欲がないのかな」と悩んだこともあったのですが、ただ、ドーパミンの感受性が高いだけなのです。

他方で、外向型人間は、満足するためには大量のドーパミンを必要とします。だからこそ、ガンガン人と会っても大丈夫で、ドーパミンがオーバーフローすることもないのです。

「人のために尽くすことが幸せ」という想いが強い傾向がある方がいることはわかっても、それでも、自分との違いがなぜここまであるのかが理解できませんでした。

しかし、ドーパミンの感受性に違いがあったのです。

コーヒー

コーヒーについては、一般的には「夜飲むのは良くない」と言われています。

しかし、日によるのですが、私は夜飲むと睡眠にはっきり影響を受けますし、夕方に飲んでも影響を受けるのです。そして、2回飲むと圧倒的な利尿作用を発揮して困っていました。

その敏感さが嫌だったのですが、これも内向型の特徴の一でした。

内向型人間のヒーローを知る

内向型人間で著名な方は、イチローさん・サッカーの長谷部誠さん・ユニクロの柳井正さんがいるとの分析がされていました。

共通点として、積極的に自己PRをするタイプではないと感じています。そして、私が内向型の傾向があるからこそ余計に、一見すると地味に見えてしまいます。

ただ、自分が目指す範囲はここを参考にすべきでした。そして、彼らの考え方の方が私自身、納得できます。

モデリングは大事なことです。ただし、あまりに自分の個性と離れていると真似ると疲れてしまうな、ということを学びました。

1人で過ごすことが大事

世の中では、飲み会などで騒いで気を紛らわせることがよく実施されます。

中長期的視点に立てばそれはよくないものの、あくまでそれは理想論であり、その場でのストレスは発散されるものとして、全国色々なところで愚痴大会のようなものが実施されているのが実情かと思います。

私も参加したことがあります。社会人1年目などは右も左も分からないことも重なり、ストレスが溜まりました。

しかし、参加して思っていたこととして、「そもそもストレスの一時的な発散さえしない」ということがありました。とはいえ、参加していたメンバーを見ると、1週間程度は上機嫌で仕事をしていたりするので、彼らはストレスが解消されたようでした。

これは、外向型と内向型の理解が不足していたのでした。内向型人間は、1人で過ごすことがリラックスだったのです。「何もしないこと」もリラックスだったのです。

これを知ると、自分の周りで起きたあらゆる事象が理解できました。飲み会に毎日のように行っている人がいて、私はそれが不思議でしょうがなかったのですが、その方は極めて外交的だからこそ、人と会うことがストレス解消だったんだ、と理解できました。

マイペース第一主義

血液型で、B型はマイペースで自分勝手であるとよく言われています。そして、マイペース=自分勝手のような印象を持たれていると捉えています。

私自身はA型ですが、内向型人間は、マイペースなときに力を発揮するようです。マイペースであるべきなのです。

レースでいえば、外向型が加速が早く、小回りが効く車で走っているのに対し、内向型は最大速度は早いスポーツカーということでした。

私自身、パッと集中することはできませんし、集中が途切れると取り戻すのはひと苦労です。

しかし、マイペースであることこそが、自分のパフォーマンスを発揮する方法なのです。

モチベーションの差を知る

私は、ギャンブルに興味がほとんどありません。一般的に、モノや娯楽に対する執着もあまりありません。

他方で、私の周りにはギャンブルに関心が高い人も結構いて、団体で海外ギャンブル旅行に行ったり、飲み会5〜6軒はしごなどをやったりしています。

私の場合、飲み会についていえば、3軒ハシゴしたことがありましたが、そのときには後悔しかありませんでした。

そして、「周りと自分はどうしてここまで違うんだろう」と思い悩んでいました。

その解が本書にありました。モノ・娯楽ではなく、自分自身に関心があるのです。自分が納得したことしかできないのです。

だからこそ、目標も絞りに絞った方が良かったのです。

ソーシャルスタイル理論

1点だけ、本書に対して、付け加えたいことがあります。

それは、「内向型人間も少なくとも2通りいる」ということです。もちろん、より深い分析も可能ではあるのですが、指標として万能だと思います。

その考え方は、「ソーシャルスタイル理論」です。「自己主張の強さ」と「感情の表への出やすさ」という2軸で判断するものです。

内向的なのは、「感情の表の出やすさ」が低い人たちのことと類似していますが、私の中では、内向的にも2つのタイプがいると感じており、自己主張が強いタイプと弱いタイプがいると捉えています。

この4軸で捉えると、簡易な人間分析として利用しやすいと考えています。

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲