歌っているときに、自分で自分の声を聞いていて気になることがあります。それが「サビで声が割れてしまう」ということです。
歌ったときに声が枯れることはなくなってはきたのですが、この次に、声を張って歌えば歌うほど声が割れてしまうという問題に立ちはだかりました。
そして、その問題は、一朝一夕には解決する問題ではありませんでした。実は色々な課題の解決が必要だったのです。
ここから、課題の解決のための5つのポイントについて述べていきます。
声は奥深いもので、色々な原因が合わさって作られていることが分かってきました。自分の声を自分が好きになりたいので、一歩ずつ、1つ1つのスキルを無意識レベルで身につけていこうと思います。
口を縦に開けることを意識する
1点目は、口を縦に開けることです。
これは男性にありがちな傾向だそうですが、案外、喋っているときや歌を歌うときに、口が縦に開いていないものなのです。
ただ、「い」で使う、口を横に開ける動作は容易だったりします。
つまり、私は、横に口を開くための筋肉は十分に発達しているものの、縦に口を開ける筋肉は使えていなかったのです。
これは、「あ」と発声してみると分かります。指摘されないと気づきにくいとは思いますが、指摘されて鏡をみると、口が自分の想像するイメージよりはるかに開いていないのです。
夜寝るときも、歯を食いしばる傾向があるので思い当たる節がそもそもありましたが、喋っているときまでその影響が出ているとは思いませんでした。
確かに、顎が横長に発達してしまっていて、もう少し縦長にならないかなあと思っていたのですが、無意識のうちに、横に伸ばす運動ばかりをしていたのが主たる原因だったようです。
訓練としては、イメージをして発声することを教わりました。常に欠伸をするように口周りをだらんとさせ、マシュマロを常に入れて発声するイメージです。
これを言葉にするのは簡単なのですが、実際にやってみると、想像以上に違和感を感じます。そのため、普段の私の生活における食いしばりの割合の多さにも気づくことができました。
また、顎を少し開けてゆっくりと左右に動かすことも良いようです。
声を後ろで、上に作っていくイメージで発声する
2点目は声の出し方に関してです。イメージですが、後ろで声を作り、上側に送るようなイメージを持つことです。
特に高音を出そうとするときに起こりますが、今は鼻の手前の方と口先で声を作ってしまっています。それはそれで綺麗な音色は出やすいのですが、いかんせん枯れやすいようです。
そのため、頭の後ろを意識し、鼻の奥で声を作るイメージを持って発声するのです。
訓練としては、鼻を摘んで歌うことを知りました。な行など鼻音は別ですが、それ以外であれば、鼻を摘んでもしっかり歌えるのです。
やってみると、高い音になるほど、鼻を摘むと声が変わってしまうことを自覚しました。この矯正も必要なようです。
舌・喉仏の位置を意識する
3点目は、舌・喉仏に意識を払うことです。
まず、舌も喉仏も下で歌う方が負担が小さいようです。両者はある程度連動しているため、双方の意識が必要です。
舌は見た目も分かりやすく、確かに、プロの歌い手さんを見ると分かりますが、口はかなり開いているのに、舌はほとんど見えないように見受けられます。
かえって私は、口を開けることを意識すると、舌がかなり見えていました。
そして、舌に関してはもう1つあります。それが滑舌の問題です。
私は滑舌はよくないのですが、例えば、らりるれろとかは舌先で上歯の先を弾くことです。らりるれろは破裂音ですが、舌の「先」で上歯の「手前」の方を弾くだけで十分なのです。
私は、舌の「奥の方」で、上歯の「奥」を弾いていました。なので、早口言葉「炙りカルビ」が言いにくかったのです。
意識してみると、言いやすくなりました。ただ、難しいのはこれを無意識レベルに昇華することです。
声を出すことは運動である
4点目は、身体を動かすことの大切さについてです。声を発するということは、立派な運動なのです。
そうであるからこそ、全身を使って声を発することが大切です。今の私の歌い方は、あまりに喉1本で会話をして、歌っていました。
そうではなくて、顔を動かして歌って喉の負担を分散させるようにするし、肩などもリラックスしている方が良かったのです。
息継ぎをしよう
最後は小さい点ですが、息継ぎをしっかりするということです。
言葉に書くと、「そんなバカな」という話ではあるのですが、サビなど歌うとき、頑張って歌っているほど歌うことに必死になっているので、呼吸を忘れてしまうのです。
しかし、そういうときこそ、しっかりと息を吸うことの意識が大切だったのです。
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