「世界一ラクにスラスラ書ける文章講座」(かんき出版、山口拓朗著)を読んで、文章の基礎を叩き直そう〜3つのオススメポイント〜

メールなども含めると、基本的には誰しもが文章を書く機会はあると思いますが、自分で作った文章を読み返したとき、「何となく文章は書くものの、今ひとつだな…」と思うことはないでしょうか。

そんなときにオススメなのが、「世界一ラクにスラスラ書ける文章講座」(かんき出版、山口拓朗著)という本です。

タイトルだけを見ると、平凡な本の印象を受けるかもしれませんが、中身を見ていくと素晴らしさが見えてきます。本記事では、3つのポイントに絞って心を動かされたポイントを紹介します。

知っている情報こそ整理する大切さ

本書を読んでいて最も揺さぶられたのは、既存情報を整理して体系立てることの大切さを痛感したところです。

そもそも、本書に書いてあるようなことは、それぞれのキーワードそれ自体は、既存の知識としては持っているものが多いと思います。

しかし、読んでいくうちに、「既存の知識はしっかりと理解できているだろうか?」という疑念を突きつけます。

知識は単体で持っているだけでは意味がありません。適切に連携させることで、効果があるのです。

例えば、本書では、文章の書き方について、3つのテンプレを提示します。

・列挙型:情報を漏れなく伝える

・結論優先型:説得力を高める

・ストーリー型:共感を誘う

それぞれの型を使って、文章を書いたことはあると思います。

しかし、それを使い分けて書いているでしょうか。私は意識的に使い分けをしていなかったので、ハッとしました。

そして、「本当に3つで十分なのか?」という疑念も持つと思います。しかし、読み進めていくと、「3つで十分だな」と思うようになっていきます。

それそれは知っていても、その関連性を理解していないので、そこから新しい気づきが生まれるのです。

不要な情報を削ぐ手本

知っている情報は伝えたくなるのが人間の心理です。

しかし、喋ることや文章を書くことにおいては、情報の取捨選択が重要とされます。情報を一度仕入れることも重要で、それと同様に、削いでいく作業も重要になります。

とはいえ、それをやるのは難しいもので、実際には、情報を盛り込んでしまいます。

この点、この本は「不要な情報を削ぐ」の手本を示してくれています。

例えば、この本の目次は明快で分かりやすく感動しました。

目次を見ることは、効率的な本の読み方を述べる際のポイントの1つとして必ずと言っていいほど言及されます。

本を読むときは、最初から文字を淡々と追うのではなく、目次で構成を掴んでから内容を少しずつ見ていくことが推奨されます。

実際、上手く活用できれば、本の内容を構造的に理解できる効果があります。

とはいえ、本の目次が分かりにくい場合も多いのも事実です。私の理解度のなさを恨んでいたこともありましたが、最初に目次を見て構造が分からないな…と感じる本も多く、そう感じた本は内容も理解できませんでした。章立ても20何章あったりするものも多く、構造を理解するのは難しく感じることがしばしばありました。

だからこそ、目次を見ることにあまり大きな効力を見出せない例も多かったため、あまり目次は好きではありませんでした。

その点、この本の目次が秀逸だと感じます。

予習的に見ても、大体の内容が予想できますし、復習的に見ると、内容が構造的に整理される感じがするのです。

書いてみたくなる具体例

最後に、この本の具体例は非常に特徴的で、行動を促す具体例がふんだんに書かれています。

実際、「文章を書く」ことを謳った本をいくつか見てきた中では、具体例が面白くないことが多いと私は感じました。

書き言葉なので仕方ない面はあるのですが、具体例の内容が固すぎて興味を引かなかったのです。その上で、句読点の位置や文法的な指摘が入ってくるので、本を読む進めるのに忍耐の要素が出てくるのです。

他方、本書は、例が身近であり、何なら自分が書く姿もイメージできます。ここがポイントの1つで、読んでいて自分も「できそうだ」と感じるのです。

例えば、

「わたしは毎日30分の散歩をしています。なぜなら、ほどよく汗をかくことで、心身がリフレッシュするからです。…」

などの文章が書かれています。非常に身近な文章で、自分も書けそうに感じます。「できそう」だから「やってみよう」と感じさせてくれる本です。

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この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲