「鬼滅の刃」が面白い〜魅力と悲しい世界観と〜

料理をしながらYoutubeを流し見していたときにチラ見をして、興味を引き、そこからアニメ・漫画を読んでいきました。

最近、世間的にもどうも流行しているようだと知ったのは作品を見始めてしばらく経ってからなのですが、面白かったです。

その魅力について、記事にしました。

ストーリー

そもそも、「鬼滅の刃」とはどういう作品かといえば、週刊少年ジャンプに掲載されている作品の1つで、バトルモノに類される作品です。

時代背景は大正時代の日本であるとされていますが、ストーリーは単純で、

「首を斬らない限り基本的には死なない鬼」と「すぐに死んでしまう脆弱な人間」との戦いを描いた物語です。

鬼は元々人間でしたが、ゾンビのような形で生存している生物です。原則として、太陽・首が弱点になりますが、それ以外は壊されても回復できます。鬼は人間を食べることで力が強くなるとされています。

他方で、人間は怪我をしたら治すのに相当時間がかかりますし、疲労もあります。鬼よりはるかに弱い生物です。

戦争のような感じで、両者とも隊長がおり、隊員同士が争います。鬼の方の隊長は隊員がやられるまでは表に出ませんが、実力は圧倒しており、隊員は隊長が生み出した駒に過ぎません。

作品の好きなところ

ここから本作の魅力について述べていきます。

人間の弱さを描いているところ

大体、バトルものの作品だと、主人公たちは、大体人間離れした力を身につけます。その側面は本作でもなくはないのですが、それでも常に「人間は弱いもの」ということが前提にあった上で、主人公たちは力をいけていきます。

怒りに任せて戦いますが、途中で限界を迎えて息切れしますし、手や片目を負傷すれば、それ以降その登場人物は復活することがありません。

そして、バトルのシーンでも、鬼と人間で1対1をすると(例外はあるのですが)、基本的に人間側がしっかり負けるのです。そのためバトルシーンが、多人数vs1人が基本になるのも他の作品にはなく面白いところです。

そして、人間側はあくまで連携して対応を続けます。1人が頑張り続けることはできないので、他の隊員が間を繋ぐ描写もあります。

リアルではない突っ込みどころはもちろんありますが、そういった「弱い」部分が描かれると、弱い人間が恐怖を感じつつも立ち向かう様子に勇気を与えられます。

主人公の正義感が一貫している

本作における鬼は、全員が元々は人間でした。そのため、鬼に対する態度は人間によって異なります。

色々な価値観が交錯しているところも魅力ですが、ここについては、優しくも厳しい主人公の考え方に惹かれました。

主人公は、基本的に「優しさ」が全面に出ています。また、「鬼であること」だけでは敵とはみなしません。

あくまで、「鬼は、鬼と何も関係のない人をむやみに多く殺しているから許さない。だから倒すべき対象である」という敵・味方の判定をします。

そして、純粋な想いで、「無垢な一般人は守るべき」という正義感を持っています。たとえ、一般人に一度傷をつけられようと、その一般人を守ることを躊躇なく選びます。

基本は優しい側に置きながらも、厳しさを覗かせる正義感を持った人物が主人公なので、主人公自身は発展途上ではありながらも、その魅力を強く感じます。

諦めない「気持ち」の描写

本作を読むと、「自分も前に進もう」という気持ちになるのですが、それは所々で、挫折と立ち直りのシーンを描かれているところにあります。

主人公たちは、強大な敵と遭遇しては、周りの手助けを貰い、相手の強さに打ちひしがれながらも訓練をしていく様子が何度も描かれます。

実際、手助けを貰ったことで、自分より強い味方を失ったりもします。そして、その度に挫折感を感じています。

しかし、しっかり落ち込んだ後、色々な人との出会いの中で気持ちを取り戻し、結局前を向く姿勢に戻っていきます。

また、バトルシーンでも、人間サイドは、何度もノックアウト状態に陥りますが、少し休んではまた参戦して、最後は粘り勝ちをするのです。

鮮やかな勝利シーンもありましたが、基本的に勝ち方もかなり泥臭いです。しかし、「意地の振り絞ってでも何とか勝つ」という気持ちの強さを如実に感じさせられます。

1対1の実力で勝てなくとも、気持ちの集積で勝つという感じは好きです。

作品描かれる悲しさ

ただ、1点だけ本作で違和感を感じる箇所があります。それは、「利他」の精神があまりに広がっているところです。

作中の人間サイドの登場人物がみんな優しいというか、「他人のために生きている」感じが強いのは違和感を感じます。「自分はいいから」と、幸せを託すような世界観です。

そのため、これは一種の戦争を描いているので仕方ないのですが、組織のために殉じることが徹底されています。

この点、非常に悲しい世界観で、この世界にいる人間は、「鬼の殲滅」のみを生きがいにして生きているように見えます。鬼がいなくなった後の世界での幸せを願っている描写が見られないのです。

鬼を撲滅させられても、撲滅した側が幸せになることは難しいのかな、と考えさせられます。これが作品の悲しさを生み出してもいるとは思いますが、悲しい世界観でもあります。

編集後記

作品をいくつか見るまで知らなかったのですが、TVでもよく取り上げられていて、流行しているようですね。

完全に後追いになってしましたが、別にあまり気にならなくなりました。学生時代は流行に遅れないようにしていたことを考えると不思議なものです。

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲