好きなことを語ること

「好きなこと」があまりない人間でした。興味があることはゼロではないものの、深く身につけていることがそこまでないので、「好きなこと」を聞かれると、回答に窮していました。

しかし、私が「好きなこと」がないのは、探そうとしていない訳ではなく、「好きなことを語る」経験が足りていなかったからであることに気づき、気持ちが整理されました。

好きなことを語れなかった

学生時代、スポーツとしては水泳やバスケットボールをやってきましたし、TVではお笑い芸人さんのネタやバラエティを見ていました。

当時の自分なりに色々と取り組んできたように思いますが、もし、当時、「その魅力は何か」と聞かれたら、それに全く回答できなかったと思います。

特段聞かれることもなかったのですが、「なぜ水泳をやっているのか」「なぜお笑い番組を見ているのか」などといった疑問に向き合えば良かったな、と今から思えば分かります。

ただただ「何となく」やっていたのです。だからこそ、「好き」ではあっても、「夢中」と言うレベルではなく、中途半端でした。

また、妙に「バランスを取ろう」とする心理もありました。もっとやりたいことはやればいいので、理性のところか何かでストップをかけていたのです。

好きなことがない

高校生まではそれでも問題なく生活を送れますが、大学生以降では、「初めての出会い」が増えていきます。

そして、初対面の会話でよくある、「趣味は何?」が私にとっては苦痛でしょうがありませんでした。

これまでやってきた水泳・バスケ・TV鑑賞などは、時間をかけてやってはきました。しかし、夢中になるほど没頭してはやっていないことと、また、語るまでのレベルで極めてはいないため、非常に回答に困りました。

正解を求め、小説を読書し続けたこともありましたが、それで、「趣味は読書です」と言ったことはありましたが、「趣味作り」のために読んでいたため、イマイチ自分の中で気持ちが乗らず、困りました。

自分の好きなことは何か?

と言われると、よく分からなくなっていました。

語るから好きになる

しかし、ふと考えてみると、「好きなことを探す」から違和感を感じるのであって、本来好きなことというのは、キッカケは何であれ、気がついたらそのことを考えているようなことをいうはずです。

好きなことになっていくには、語ることが大事だと考えています。それは、誰でも最初は初心者であるところ、色々と深掘りをしてきて、「好きなもの」になっていくからです。

最初はよく分からなくても、「言葉にしてみる」ことが大事です。そうすることで、「好き」の度合いを深められます。

これまでは、「なんか凄い」「鳥肌が立つ」ということしか言えなかったのをなんか表現するのです。例えば、映画でいえば、「このシーンの主人公の発言が良かった」などと言ってみます。

そうすると、大体が言葉にうまくできない自分にモヤモヤします。言ってみることで、もっと伝えたくなるので、それで深まっていきます。

この点に気がついてから、たとえ拙くとも、「言語化」することを心がけるようになりました。

影響を与える魅力に気づく

私は、統計的に分析(※「ストレングスファインダー」による分析)すれば、影響を与えることに喜びを感じやすい資質も割と強く持っているのですが、イマイチその点にピンと来ていませんでした。

「当たらずも遠からず」のような感覚を抱いていたのです。

しかし、「好きなことを語る」取り組みを始めると、私が持っている影響力の資質の意味が分かるようになって来ました。影響を与えることの楽しさを知ったのです。

Apple Watchの魅力を語ってみた

「好きなことを語る」ことの身近な例として、例えば、先日、私は、「Apple Watch」の良さを聞かれました。

Apple Watchは付けているというのは、外見的にも分かりやすく、目を引きやすいので、最初の方に質問を受けやすいのだと思います。

ふと、「Apple Watch付けているんだねー、どこがいいの?」と聞かれました。

私は、拙いながら、過去に記事を書いており、自分なりのいいところを見出していたので、そこから「煩い目覚ましの音から解放され、不快感の少ないタップで目覚められる」「歩行・睡眠などログを取れ、モニタリングできる」という2点をお伝えしました。

そうすると、「おーいいんだなー。買ってみたいと思った。」と言ってくださいました。

そう言われたとき、嬉しい気持ちになりました。

「自分の言葉によって、他者がこれまで興味なかったことに興味を持ってくれた」ので、それは自分によって嬉しいことなんだ、と知りました。

私は、モノをオススメするなら、「自分が本当に好きなもの」であり、「買って欲しい」と思って欲しいと勝手に思っていました。

しかし、それは妄想に過ぎず、興味を持ってくれることは、十分過ぎる喜びを私に与えてくれたのです。

楽しいことを一歩ずつ

とはいえ、未だに「趣味は何?」と聞かれてしまうと、回答に窮してしまう自分はいます。

しかし、焦る必要もないと思えるようにはなってきました。「楽しい」と思ったことを、自分の気の向くままにやればいいのだ、と認められるようになってきました。

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲