映画録「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」

標記映画を見た。久しぶりに映画を見たが、時々映画などを見て、感情をガーッと掻き乱すことも必要だな、と思った。

映画は感情を動かされるので、そこから論理的に整理するのが難しいが下記にレビューを記載していく。

見終わった後に、心地よい爽快感を感じた。読書は今年、かなり意識して取り組んでいるが、文字情報のみだと心の動きは少ないのかもしれない。心を動かすと記憶に残るともいうが、そうしたことを定期的にしていかないと、自分の精神衛生上もよくないのかな、と思った。

さて、本作は、これまでの流れを汲み、かなりエキサイティングな作品だった。個人的にはこれまでの同シリーズの中で一番では、と思うほどだった。もちろんアクションは序盤3部作の方が面白いとは思う。本作の魅力はアクションではないと思う。

まず、世界平和というイーサン(主人公:トムクルーズ演)が担う任務のスケールの大きさがよい。シン・ゴジラでも同種の感動があったが、スケールの大きさ、任務のやりがいを思い、心が揺り動かされる。それでも、彼らの活躍は一部の人しかしらず、人々は平和な日々を送り続ける。つまり、彼らの仕事は仕事のスケールの割に評価されない訳であるが、それでも諦めない。仕事ってそういうものかな、と思う。働きは皆に評価されるものではないが、見ている人は見ている。自分の信念に基づいて情熱を燃やすことが重要だという強いメッセージを受け取った。

また、プルトニウム爆弾やテロリストという脅威が描かれるが、これらは決してリアリティを失っているものではない。こうした「起こりえない」とはいえないであろう脅威に立ち向かうという程よいリアリティ感に心踊らされた。

次に、これはシリーズを見てきた人に嬉しいものだが、旧作の登場人物の再訪が素晴らしい。かつ、旧作の人物もそれぞれ活躍しているというのもよかった。

何より、本作は色々なところにコントラストがある作品だと感じた。

例えば、個人と世界平和の話を描いている。敵側のメッセージとして、「苦しみの後に平和は来る」というメッセージがあり、破壊と革新を標榜しながらも、敵方のボスのモチベーションには、イーサン(トムクルーズ)への復讐心もはっきりあることを認めている。また、イーサンも、世界平和のために任務をしつつも、個人的な愛情は捨てきれないし、任務に関係ない人には謝る。彼のセリフで、「ごめん」と謝っているシーンが多いのも印象的である。

さらに、個人的には妻の安全のために、離れざるを得なかった苦悩がありながらも、敵に対しては常に毅然とした態度で決して諦めない真っ直ぐとした気持ちが現れている。

このように、愛と憎しみ、個人と世界、苦悩と希望、優しさと厳格さ(毅然とした態度)など、複雑に対比的表現が織り成しており、結論に至るまでの紆余曲折の過程を楽しめる映画であると感じた。

それでも、結論として、最後、ミッションは成功するところもよい。結論は決まっているが、そこまでの紆余曲折で魅せるスタンスも好みである。

その他には、トムクルーズがダンディである点も評価できる。姿勢がいいからカッコよく見えるのかな、と思ったので、そこ気をつけようとも思った。

シーンでいえば、元妻と途中から味方で活動する英国スパイへの愛で満ちているし、彼らには堂々と弱みを見せているのもダンディさを際立たせているように感じた。特に元妻に関してはほぼずっと謝っている。でも元妻は何もかも分かっていて、、という、両想いだが一緒に過ごすことはできない、でも心は繋がっている、というと寂しさと嬉しさが併存した感じがよいな、と感じた。

最後に、アメリカ感を所々で感じた。まず日本人は多分おしとやかな女性が好まれる傾向はまだまだあると思うが、本作で出てくる女性は皆強い女性である。やっぱりアメリカ人は強い女性が好まれるんだな、と思った。もっとも、他方でレディファーストの文化でもあるから矛盾しているような…とも感じるが。。

初めてここから見た方にはどう感じられるかは分からないが、これまでの作品を追って来られた方には見て満足できる作品ではないだろうか。


この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲