内向的な傾向がある人の生き方のヒントを知る〜「人見知り」として生きて行くと決めたら読む本(午堂登紀雄著)から得たヒント〜

外交的な傾向がある人は、どんどん色々と話が湧いてきますし、明るく社交的です。それを羨ましく感じる自分がいました。

しかし、いくら努力をしても、パーティーは苦手だし、初対面でガンガン喋りかけることはできません。

そういう人たちは、どう生きていけばいいのか。

それについて、極めて戦略的に書かれた本がありました。それが、「「人見知り」として生きて行くと決めたら読む本(午堂登紀雄著)」です。

戦略的な書き方に強く感銘を受け、感想と共に紹介していきます。

自分の内向傾向の度合いを知る

最大級に内向的な方がどこまであるのかは分かりませんが、自分自身と比べると、著者は相当に内向的であると感じます。

「「人見知り」として生きて行くと決めたら読む本(午堂登紀雄著)」は、内向的な傾向にあれば、誰でもオススメできる本です。本書を読むことで、自分の内向傾向のレベルの理解が深まります。

私は、内向的な傾向が強いとは思いつつ、外交的な部分もない訳ではないので、どこまで内向的かよく分からずにいました。本書を読んで、内向傾向はそれなりに強いものの、外交的なところも多少あることが自覚できました。

本書では、内向的な度合いが高い人の考え方が述べられており、私にとっては、「共感できる部分もありつつ、そこまでではないな」と思う部分もあったのです。

本書はノウハウも書かれていますが、極めて分析的に書かれているからこそ、自分の振る舞いのうち、どこを変えようかということを考えるヒントが多く書かれています。

内向的」と「外交的」

ここまで定義せず言葉を使ってきましたが、そもそも、「内向的」と「外交的」とは何でしょうか。

本書では、

「「内向的」とは興味や関心が自分の内部に向かうことであり、外交的とは興味関心が外部に向くことです。」

と定義しています。この定義は極めて分かりやすく、「エネルギーの向き方で判断すればいいのか!」というのは大きな気づきになりました。

そう考えれば、私の場合、基本は内向的で、エネルギーは自分に向いています。ただし、全て自分に向いているのではなく、「この人はどういう人で、どう接していくか」を個別に考えることは好きだったりする部分もあるので、「内向度合い」が強めという程度だったのです。

内向的な人間の生き方

本書では、人間の性格について、「資質」「自己肯定感」「信念」の3要素を規定し、外交的・内向的などの資質の部分は変わらないという前提のもと、自己肯定感・信念を学習により変えていきながら生きていく方法が書かれています。

つまり、資質で得意なことを生かしつつ、自己肯定感・信念を構築し、改善していく考え方であり、極めて合理的に書かれています。

その前提のもと、資質での得意を生かした生き方について紹介していきます。

得意を生かす

内向的な人間の得意分野は、

・洞察力が鋭いため、些細な変化を見逃さず、気づきを得やすい

・自分なりの問を持ち、解を求めるのが得意

などが挙げられるとしています。実際、内向的な人間の分析力は内向的であるほどポテンシャルが高いと思います。

知人を考えてみても、外交的な方は、自分でとことん考え抜いた感じはしませんが、言葉は矢継ぎ早には出てくるし、他人の考え方をよく取り込んでいる様子を感じます。

他方、私より内向型と思われる方からは、発言量は多くないですが、ヨコからふっと考えてもみなかった気づきをもたらしてくれます。

また、本書では内向的な人に対し、自分に関心が向くことから、「内省」「内観」の力を伸ばすことを強く推奨しています。

もちろん、外交的な人であっても、これは大事なのですが、内向的な人の方が、洞察力は強いので、分析力は伸びやすいものと理解しています。

ただ、これはアプローチの違いでもあります。

外交的な人は、自分で発見していく内省・内観というよりは、他者と話す中で気づくことをきっかけに考えていくのが得意であり、内向的な人であれば、洞察する中で自分で発見できるのです。

割り切る

本書の展開で好きなところは、「割り切る」部分も書かれているところです。共感する部分も多いです。

・参加する必要のある飲み会では喋らなくていいのでニコニコしていよう

・立食パーティーでは、料理をうまく食べることをメインに過ごそう

など、割り切って「乗り切る」モードも必要で、そのためのしのぎ方も書いてあります。

諦める

できないことは諦めることも述べられています。

一番分かりやすいのは、合コンや婚活パーティーでの話でしたが、容姿が良い・コミュニケーション力が高い奴が勝つから、内向型は別アプローチ(1対1を原則とする)を取ろうという趣旨の話でした。

できないことはできないし、それでいいのです。

基本はやはり「得意を伸ばす」

本書でオススメしているノウハウは、徹底的に「苦手なことを避ける」方法です。

「天才性を見つけるには、「やっていて楽しい」と思える作業や仕事が、どういう要素を内包しているかを微細に分析していくことです。この「微細に」というのがポイントで、多くの人は自分の向き不向きについて、ざっくりとしか把握していません。」

要すれば、自分を分析せよ、ということです。

内向的な人間への家庭を持つススメ

この本で面白いのは、結婚に対し、パートナー選びも含めて、極めて戦略的に述べられているところです。

結婚の考え方は色々あり、「結婚なんてコストだからしない方がいい」という考え方もあります。

また、「一夫一妻制も文化に過ぎないし、縛られる感じがして嫌だ」という意見も聞いたことがあります。

私は、こうした意見を聞く度に、言っていることは分かるのですが、持論として取り入れるかといえば、違和感をどこかに感じていたのです。

しかし、本文の内容で、その違和感が分かりました。

「1人暮らしシングルとして引きこもり、社会から隔絶された生活」を送り、交流がない生活を送ることが十分ありうる未来であり、それが恐ろしいと感じていたのです。

だからこそ、

・「人見知りで内向的な人こそ、結婚して家庭をもったほうが安心」

・「結婚とは恋愛とは違い、ドキドキよりも安定のため」

と述べられています。

違和感は不安だったんだ、と分かりました。不安との向き合い方と分かれば、もう少し冷静に考えられそうです。

書評関連記事は他にもたくさん!もう1記事いかがですか?

↓記事はこちらです↓

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲