上司と部下。
上司には上司の悩みがあり、部下には部下の悩みがあるとされています。しかし、特に上司になったことのない部下の立場だと、「上司の悩み」が分からないという問題点があります。
もちろん、仕事術として、「上司の立場になって考える」というのは意識しつつも、いざ部下を持つ立場になってみると、当時の考えの浅さを誰しも実感し、「上司の悩み」を知ることになります。
では、上司にとって「教えたくなる」部下とはどのような部下なのでしょうか。5つに分けて述べていきます。
「分からない」「できない」が素直に言える
人間誰しも、初めてやることは、どうしても分かりません。そのときにしっかり「分からない」と言えるというのは、部下から取ってみれば「恥ずかしい」と思ってしまいがちですが、上司から取ってみれば非常に助かるものです。
同様に、できないことに「できない」と言える能力も同様です。ただ、これは行き過ぎると「何もしない」になってしまうので、ここはバランスです。
背伸びはいいことです。そこで一歩踏み込むことは成長をもたらします。しかし、あまりにハードルが高いのに、無理をして「できる」と言わないということも大切です。
上司は部下の力が分からず、不安な部分があるので、それを伝えることは思っているより大切なことです。
助けが求められる
上司から部下に作業を任せていても、途中で壁にぶち当たり、分からなくなることがあります。
そんなときに、期限が来る前に部下が上司や関係者にしっかり助けを求められるのも大事な能力だと感じています。
自分なりに調べ、試行錯誤することも大切ではありますが、それにはどうしても限界があります。そんなときに助けを求められれば、上司からしても、他の手を考え、打つことができます。
部下としては、「助けを求めた」とマイナスに感じてしまうかもしれませんが、上司から取ってみれば、部下の現在の力を知ることができるので、仕事を振りやすくなるのです。
これは部下を持ってみないと分かりませんでしたが、上司が部下の力を見誤ることなぞよくあるものです。上司も部下も同じ人間なので、お互いがお互い探りさぐりです。両者の違いは、あくまで与えられる役割が違うというだけです。
基本はデッドライン
仕事を遂行する上での基本は、やはりデッドラインとするのが良いということは強く思っています。
タスクは、納期までに収める必要がありますが、その前に複数の中間的なゴールとしてのデッドラインを引くことが、上司・部下両者の認識違いをはるかに減らします。
デッドライン自体は、機械的なものなので、機械的なマネジメントを批判する声はあるとは思いますが、デッドライン仕事術は、時間の締め切りが切られているだけで、そこに至る過程や手段については不問になっています。
そのため、機械的でありながら裁量もあるものなので、合う・合わないはあるかもしれませんが、私には合っています。たとえ上司からデッドラインを区切らず仕事を振られたとしても、自分なりにデッドラインを引いて仕事をした方がいいと思っています。
素直であること
私自身、様々な上司からありがたい言葉をいただいてきましたが、上司として部下に接した経験から思うのは、素直な人に対し、人は「教えたい」と思うようです。
色々なタイプの人が社会にはいますが、「教えよう」と思うタイプと「教えるの面倒だな」と思うタイプがいます。その判断は、結局のところ「人間の魅力」にあると感じています。
教える側も教わる側も同じ人間です。結局は、「教えたい」か「教えたくない」かであり、その判断は、極めて感情的なものになってしまうものです。
そして、それは差別ではなく、素直に言葉を受け止め、行動に示すからこそ、言葉を発しようと思うから、話す内容も変わってくるものだな、と感じています。
仕事言語としての論理力
ここまで態度や対応の仕方の側の話でしたが、もう一方の柱としてスキル面も当然あります。
ここあたりはノウハウ本も多くありますが、前提として、仕事をする上では、論理性を身につけることは必須であることは忘れてはいけません。仕事上のコミュニケーションをする場合は論理的であることが求められます。
それは仕事をする上での「共通ルール」ですが、学生時代では、論理的であることを徹底的には求められませんので、それを身につけることはスキルとして必要ではあります。
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