本記事では、「フォトリーディング」の具体的なやり方について総論的に述べていきます。
(参考)
正直、フォトリーディングのやり方本を見ると、それこそ「全部やらないと」と思ってしまうのですが、そこは、緩やかな運用で全く問題ありません。
手順は、5ステップあり、「準備」「予習」「フォトリーディング」「復習」「活性化」があります。
5ステップありますが、時間がかかるのは、「復習」「活性化」のみです。最初の3つは、10〜15分で終わるので、やることは多いように見えてそこまで時間はかからないのです。
準備
ここは、1分以内を目安にパッとやるプロセスです。
「目的の明確化」「集中モード」の2つからなります。
目的を明確化する
ここは、4つの質問に回答するのみです。
・読後の自分はどう変わり、どうなっているかをイメージする
・本に価値があると自分が感じるか
・概要を知るか、詳細な部分を知りたいか
・かけられる時間はどのくらいか
ポイントは、「ザックリでいい」ということです。30秒以内で、「少し考えてみる」程度で問題ないです。
集中モードに入る
フォトリーディングにおいては、読書のときの「集中」を重視します。読書にかける時間は短くするためには、「集中して密度を高める」という側面も大きくなります。
「深呼吸をして、先に確認した目的を再確認し、みかんが頭の後ろにあるようなイメージを抱き、笑顔を作る」ことで、集中モードに入ります。
予習
ここは一番短く、1分以内でやる作業です。
「見渡す」「読むか決める」の2つで構成されます。
文章をザッと見渡す
ここからようやく本を見ます。
しかし、ここでは内容には触れず、「表紙など、絵が書いてある部分を見る」「目次+αを見る」程度です。
こんなことが書いてありそうだなー、というイメージを持つ感覚です。
文章の重要性を判断し、読むか決める
この「予習」でのポイントは、「読むか決める」ことです。
フォトリーディングでは、「もったいない」という感情を捨てます。そのため、「手にとって考えて見たら、実は重要でなかった」というときは、本は読まなくていいのです。
フォトリーディング
ここは、文章の長さにより異なりますが、5分程度で終わるプロセスです。
高速でページをめくる準備をする
ここは、カバーを外したり、本をほぐしたりするのみです。
実際、この後「ページをめくる」プロセスがあるのですが、新品の本をほぐさずにめくると、複数ページがめくれたりするので、地味ですが必須のプロセスです。
リラックスし、加速学習モードに入る
ここは、「一度リラックスしましょう」ということです。これから集中するので、その準備をしよう、という意味です。
やり方は合う、合わないがありますが、総じて、ここで一旦深呼吸を挟むことをすれば基本的には問題ないです。
宣言
「集中して読む」「情報を吸収する」ことを自分で宣言することで、情報の吸収する度合いを高めることができるので、「本を読む」想いを強めます。
ページをただただめくる
ここが、フォトリーディングの核の1つになります。
1秒に4ページくらいのイメージで、一定のリズムでひたすらめくります。1・2などとリズムを刻むといいかもしれません。
その際、「内容が分からないよ」という反論がありますが、「それでいい」のです。
よく考えてみてください。「分からない」と言っても、目に入れるだけで、「20%くらい」分かっていませんでしょうか。
ここは、「とりあえず一巡することに意味がある」と思いながらやると、疑いを減らして淡々と実行できます。
復習
ここからがしっかり力を入れていくプロセスです。
このプロセスは、15分くらいの時間がかかります。
ザッと見渡す
まずは、復習的にザッと見渡します。
気になったところをチラ見してもいいかもしれません。
キーワードを探す
ここでのポイントの1つ目は、「本の要点を掴む」ことです。そのためにやるのが、「キーワード探し」です。
自分が気になったワードをどんどん列挙していきます。20〜30個くらい挙げると良いとされています。
あくまで「ワード」というのがポイントで、ワードだからこそ、「ハードルを下げつつ、概要を掴む」ことに大きく寄与してきます。
質問を作る
そして、ここでのポイントの2つ目が、この「質問を作る」です。
結局、「なぜ本を読むのか」というと、「自分が解決したいことがあるから」手にとっているはずです。
それを通読した後に、「あれはヒントになるな」と感じるのではなく、質問を立てることを通じて、答えを自ら探しに行くのです。
とにかく質問を作ります。仮に答えが本にないと感じても、それは全く「時間の無駄」ではありません。
答えを求めて考えた時間は全く無駄にはならないのです。
活性化
ここまで来て、ようやく本の内容を頭で整理していきます。
この過程は30分くらいはかかると思います。あくまでこの過程において受動的なものはありません。
あくまで、質問を自分で考え、その答えを本の記載から自分で探しに行くのです。
生産的休息
質問を一回考えたタイミングで、一回時間を置きます。
15分以上空ければ良いので、少し散歩してもいいかもしれませんし、他のやることに手をつけてしまってもいいです。
質問を見直す
休憩を挟んだのちに、質問を見直す時間を設けます。
そうすると、質問の加筆があったり、かつて作った質問が具体化できたりします。
ここあたりは、潜在意識の不思議なところで、「無意識に任せる」ということをやってみると、人間が本来持つパワーを実感できます。
拾い読み
ここでも、「すべてをイチから読む」ことはしません。
あくまで、ザーッと流し読みをしたり、気になったところでスピードを落としてチェックする程度です。
これをしながら、情報整理をしていきます。
マインドマップ
これは、「質問の回答をを作りながら、本の把握を深める」ために実施するものです。
「マインドマップ」という名前を見ると、分かりにくいのですが、イメージとしては、「箇条書き」の進化版です。
例えば、レポートを書くときが分かりやすいと思いますが、1(1)①・・・と階層構造で書くことがあると思います。
それを「手軽に」「記憶に残りやすくした」のがマインドマップです。ただ、マインドマップも合う/合わないがあります。
そのため、ここは硬く考えず、「質問の答えを探しつつ、概要を整理する」ことを、メモを取りながらしていけばよいのです。
通し読み
時間があれば通し読みもしていいのですが、「通し読み」はあくまで補足的な立ち位置に過ぎない、というのが、フォトリーディングのポイントです。
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