読解力とメタ認知について〜英語学習から知るメタ認知の大切さ〜

文を読み取ったり、聞いたりする中で大切なことは何でしょうか。

単語・熟語・文法ももちろん大切です。

しかし、大切なことの軸はもう1つあります。これが、「メタ認知」の概念です。

マクロの視点から文章を読むことはあらゆることにとって大切なことを知りました。

「メタ認知」とは何か

メタとは「高次の」という意味です。

その意味から、もちろん色々な定義はありますが、概ね、「自己の認知のあり方に対して、その自己の認知のやり方に偏りがあることを認めつつ、客観的・俯瞰的な立場からさらに認知すること」を指すと考えられます。

読解力とメタ認知

この「メタ認知」を読解力と繋げて考えてみます。

「メタ認知」の観点から文を見聞きするためには、全体を捉える観点を持つことが非常に重要です。

我々日本人は、文字情報を見るときに、書かれている文字を1字1字読んでいきます。しかし、文字だけでは何を書いてあるかは分かりません。そのため、文字(あいうえお…)から単語(りんご、かき…)へ、単語から文(私はりんごを食べる。)へ、文から段落へ、段落から文章へと開発が進み、文章ができました。

文字を読み書きできるように作られていく過程はこのように拡大して構築していきますが、それを再構成して読み書き言葉として伝えるときは、文章→段落→一文と逆のアプローチを踏みます。

つまり、「この文章で一番言いたいこと」を考え、その後に、「この段落で何を言うか」を考えていきます。

そして、本で言えば、目次のところが「段落ごと」で何を言いたいかが分かりやすく記載されており、本の最初と最後に「全体で言いたいこと」を述べています。

文章を作る側がそうなのだから、読む側もそう読んだ方がいいのです。「木を見て森を見ず」という諺がありますが、その通りで、最初に森(全体)を見ることが必要なのです。

メタ認知がないと壁にぶつかる

とはいえ、「全体から部分へ」というのが大切だ、ということ自体は見聞きしたことのある方も多いと思います。

しかし、これを実践するのが難しいのです。それは、母国語は、全体から読まなくてもある程度「読めてしまう」からです。

ただし、そのやり方をしていると、どこかで壁にぶつかります。

短い時間で膨大な量の情報を入れる作業をやると気づくことも多いとされますが、外国語学習で苦戦する、というのが分かりやすいと思います。

最近こそ全体から読む読み方(フォトリーディング)を意識するようになりましたが、完全に本はイチから読んでいる派の私は、外国語学習で苦戦していました。

メタ認知の効力

メタ認知をすることによって、それぞれの文の位置付けが分かってきます。文の位置付けが分かると不思議なことに、大体の意味は分かります。

特に外国語は、単語・熟語・文法の知識が母語に比べて圧倒的に不足しているので苦戦するのですが、不足していてもある程度太刀打ちできるようになります。

英語の長文で私がよくやっていたのは、「1単語知らないだけで文章理解がガタガタになる」ということでした。

それへのアプローチは、実は2つあることを認識することが大事だと感じています。

まず分かりやすい方の1つは「単語知識をつける」です。それはずっと継続的に必要な観点であり、すぐに解決する問題ではありません。

知っておくべきもう1つこそ、これまで述べてきたメタ認知の観点です。文章全体の概ねの理解が重要であるところ、メタ認知の視点を用いれば、ある程度の理解度を得ることができるのです。

メタ認知的な段落構造のパターン

代表的な段落構造のパターンはこのような形になります。

このような形で具体の文章に当てはめることで、文意の理解がしやすくなります。

主題(問題点)の提示

-導入

-主題(問題点)の提示

-主題に関する詳細情報

-より大きな問題への導入(感情を語る)

-大問題の提示

主題(問題点)に対する解決策(※2〜3パターン提示が多い)

-解決策の提示

-解決策の詳細

-理由①、詳細・例示

-理由②、詳細・例示

-解決策の欠点①、詳細・例示

-解決策の欠点②、詳細・例示

メタ認知における理由・補足等を述べる4パターン

理由・補足を述べることも、一見色々なパターンがありそうですが、抽象化すると大体4パターンに分類できます。

こう考えることで、理解しやすく、文章も作りやすくなります。

①反対意見のマイナスが大きいことを示す

②詳細を描写する

③理由を言う

④結果を述べる

メタ認知の限界

こうしたマクロな視点を持つことで、大きな一歩を前進することができます。実際、森を見ることは大切であり、その観点が抜けている人は少なくないように思われます。

例えば、会社員でいえば、「やたらと細かいことばかり気になる上司」がいると思いますが、それは、森を見ず、木だけを見ている典型例だと思います。

ただし、森の構成要素は木であり、幹であり、根であることは忘れてはいけません。

あくまで、概略をザッと掴むのにメタ認知を用いるべきであり、その後に、詳細は付いてくることは忘れてはいけないことです。

外国語学習でいえば、文の概略を知ることはまず必要ですが、詳細な知識を得ることも大切であることは忘れてはいけません。

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この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲