遠慮しない生き方(鳥居祐一著)〜人生のステージを上げる3つのポイント【書評】

先日、鳥居祐一さんの「遠慮しない生き方」を読みました。タイトルは、「遠慮しない」生き方とありますが、必ずしもその記載に止まらない本です。

どちらかといえば、生き方指南書としての側面が強いと感じました。

私がこの本から感じたのは、「人生のステージを上げる方法」でしたので、この本から学んだ生き方について3つの側面から述べていきたいと思います。

1.ライフスタイルから考える

2.人生のステージを上げる「横」移動をする

3.成功のための過程を理解する

それでは、詳しく見て行きましょう!!

1.ライフスタイルから考える

「ライフスタイルから考える」というだけだと少し分かりにくいかもしれません。本からその意味するところを引用します。

「どんな仕事をしたいか」ではなく、「どんな生活を送りたいか」から考えていくのです。そして、そのライフスタイルを実現させるためにはどんな仕事がよいかを逆算していく。」(99ページ)

ワークからライフを追求するのではなく、ライフから働き方を求めるという方法を推奨していました。

私は完全に、仕事は所与のものとしてあり、そこから自由を如何に追求しているかを考えていました。そのため、ライフからワークを求めるというアプローチがあること自体が新鮮に映りました。

これは、案外難しい問題で、理想とするライフを想像するのはそうは簡単ではありません。私も、例えば、満員電車はできれば乗らない方がいいとは思うのですが、まだ「ずっとこうしていたい」と思うような何かには出会えてはいない気がします。

鳥居さんのように、世界を年間4分の1飛び回っている生活も楽しそうだな、と思わなくはないですが、旅行の移動で結構疲れる身体なので、私にとって「旅」はメインの軸にはなっていないとは思います。

ここは、ライフスタイルから考えるというアプローチの存在自体に驚いたので、色々と経験する中で、「ライフ」を追い求めていければと思います。

少なくとも、ワークが前提で、その上にライフがある、という考え方でなく、日々ワクワクしながら楽しんで生きていきたいな、ということは強く思った次第です。

2.人生のステージを上げる「横」移動をする

これについては、堀江貴文さんが、「軸を複数持て」とよく発言されたり、本に書かれていますが、その発言に近い内容です。

「人生のステージを上げるには、「上」ではなく、「横」に移動したほうが早い。新たに何かを身につけようとするのではなく、すでに持っているものを最大限に生かし、競争相手のいない分野、場所を求めて移動していくほうが早くて確実なのです。」(125ページ)

ナンバーワンよりオンリーワンになれ、という主張です。いわゆる「ブルーオーシャン戦略」のような考え方になります。

会社員でさえ、会社員×ブログというパターンで考えても、少なくとも同じ会社内だと希少価値は圧倒的に高くなります。そして、複数軸を持てば、例えば、「弁護士×筋肉×ブログ×カウンセラー技術」を持っている方となると、希少価値は相当なもので、オンリーワンにほど近くなるのです。

その上で、「この人だから頼みたい」という価値にも繋がっています。

強みの見つけ方

しかし、そうはいっても、そういう強みはどうやって気づくのでしょうか。鳥居さんはこの疑問に対して以下のように回答されています。

「ほかの誰かに自分のオリジナリティを感じるのは何かを聞いてみてください。教えてもらったものは「そんな当然のこと」「そんなつまらないこと」と思うかもしれませんが、案外本人がそう思っているもののなかに「宝」は眠っているのです。」(123ページ)

正におっしゃる通りで、私自身は、ストレングスファインダーをやっていく中で気づきました。ワークショップで議論したり、個別セッションに参加したりして、他者から指摘されることでその宝に気づきます。

ストレングスファインダーで例示すると、私は、「慎重さ」を最上位に持っています。それは、簡略化していえば、「潜在的なリスクが見える」という強みなのですが、私から取ってみれば、リスクを考えるのは思考経路として、当たり前な訳です。

しかし、話を聞いてみると「ポジティブ」という資質を上位に持つ方は、リスクなど考えたこともない、ということが多く、これは「活発性」も相まってですが、「とりあえずやろう」という意識が強くなります。

そう聞くと、「行動が大事」と言われている中で、「ポジティブ」なことは良いことにしか見えませんが、とりあえず突っ込むので、リカバーの難しいエラーが生じてしまうこともあるのです。

だから、「ポジティブ」な方からみれば、リスクをしっかり検討することは、「凄いこと」になるのだそうです。

確かにそう考えていくと、「慎重さ」という資質もある種の「強み」なんだな、と理解することができました。

人は、考えていることは表には出ませんし、当たり前のことは他の人に「当たり前」かを確認することもありません。

そのため、「強み」を他者に指摘してもらう中で自分の強みを見つけ、そして、自分の強みを活かすことを考え、複数軸を持つことこそが、人生設計で大切であることを、本を通じて再認識しました。

3.成功のための過程を理解する

人が成功するためのプロセスは決まっています。このパターンを「なんとなく」は分かっていると思いますが、本書では、それを綺麗に言語化されています。

それがこの記載です。

「人が成功していく過程には、「①知る→②わかる→③やる→④できる→⑤分かち合う」という五つの段階があります。」(133ページ)

「①知る」と「④できる」については、分かりやすいと思います。

セミナーに行って直接聞いたり、本で学ぶと、「知る」こととなります。また、「③やる」を繰り返していくことで、徐々にではありますが、「④できる」プロセスへと移行していきます。

その他のプロセスのところに、見落としがちな論点が潜んでいます。

「②わかる」について

ここは、一見「差がつく」と思われがちな分野です。

現に、「能力やセンスの問題もあるので、人によって多少の差」がつく旨を本でも指摘しています。

しかし、ポイントは、差がつくのですが、それは「多少」であるに過ぎないというところです。ほぼその要因は関係ないんだ、ということを頭でなく、全身でしっかり理解することが大切です。

私自身も理解はそこまで早い方ではないので、これまで多くの理解が早い人間に出会い、理解が早い人間に嫉妬し、失望してきました。

その嫉妬、失望は「大したことでないことにその感情を抱いていた」と気づくことができました。

「③やる」の方が大切である、というのはよく言われてはいるのですが、「知る」から「わかる」までの時間は、最終的な「差」を考えた際にはほとんど影響しないのです。

「③やる」について

ここが一番大切なステップであり、一流の人と一般人とを分ける分水嶺になっている旨述べられています。

行動することが何より大切なポイントで、優秀な人でも「わかる」で終わっている方が多いそうです。

決断の早くし、日々の生活の中に、学んだことを取り入れることで成長していきます。鳥居さんも下記のように、「やらないこと」に対して警鐘を鳴らしています。

「「知る」というのは「やる」ための手段であって、目的ではありません。」(144ページ)

「「学び」というのは変化のきっかけにはなりえますが、学んだだけで行動に移さなければ何も変わりません。」(145ページ)

ずっと同じルーティーンをすると、人間には飽きてしまう性質があります。そうであるからこそ、学んだことを取り入れる意欲にも繋がっていると私は考えます。

「つまらない」と感じる生活をしないためにも、決断を早くし、行動力から経験を積み重ねつつ、仮説と検証を繰り返すことがポイントになります。

特に私は、インプット過剰になりがちなので、行動に繋げられるようなことに絞ることもしつつ、行動をし続けられればな、と強く意識しました。

「⑤分かち合う」について

私は、この「分かち合う」に心のモヤモヤを感じていました。

振り返って考えてみると、それは、かつての自分が、ほとんどのことを「やる」レベルまで昇華せず、その前段階の「わかる」でストップしていたからだと思います。

ようやく最近になって「やる」ことと、そこから「できる」レベルまで昇華させることの意義と、そこまで昇華させていきたい気持ちも出てきました。

今から振り返るとよく分かりませんが、なぜ「わかる」で満足してしまうんでしょうね。よく考えると謎ですが、頭の中では、分かったことが、できることと勝手な期待を感じてしまうのかもしれません。

そのため、「分かち合う」ことの理由が分かりませんでした。

しかし、「分かち合う」ことが、一流の人が目指すラインである、と鳥居さんは主張しておられました。

言葉を咀嚼して考えていくうちに、少しだけ言っている意味が分かってきました。分かち合う、つまり教わる側から教える側へシフトすることで、はじめて「他者貢献」の軸ができていきます。

そして、その「他者貢献」こそが、生きがいに繋がっていくのです。しかし、このことは、まずは、「やる」こと、それを「できる」レベルまで昇華することの重要性がしっかり腑に落ちないと理解できないな、と思いました。

近年よく思いますが、理論と実践は全然違う概念だと思います。そして、「実践」の大切さに気づいたとき、はじめてその先の「分かち合う」概念を見ることができるのだと思います。

私自身、まだこの概念を「わかる」に至ったまでです。それを「できる」にし、「分かち合う」にまで至りたいな、と強く思っています。私の場合は、現在は、ブログがその「分かち合う」ためのツールです。

編集後記

私は、Facebookのタイムラインにこの本の紹介が流れてきたりなどして、この本の存在を知りました。

私自身は、鳥居さんご本人の存在を最近知ったばかりなので分かりませんが、ご本人に会うと、色々と刺激を受けるような気がするな、とは本の記載からも思いました。

まずは、自分の人生のステージを上げるべく、刃を砥いでいこうと思います。そして、チャンスが来たらパッと飛び込みます。

書評記事は他にもたくさん!もう1記事いかがですか?

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新の情報をお届けします