「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版」【書評】〜ストレングスファインダー本・資質のトリセツ〜

自分の強みは割と無自覚です。中には自覚的に強みを発揮できている場合もありますが、人間はできることは「当たり前」と思うので、強みが分からず、弱みの方が見えやすくなります。

この本では、自分の中で当たり前にやっていることが実は強みであることを気づかせてくれ、その得意を強化していけばいいことを教えてくれる本です。

はじめに

ストレングスファインダーに興味を持っています。そして、先日34資質を出してみました(下部に34資質を掲載しています)。

それぞれの資質は名称で何となく意味が分かりそうなものもありますが、例えば「自我」や「慎重さ」などと、日本語の意味からすれば、あまりよくない資質のように読み取れるものについては、言わんとしていることは分からなくはないものの、自分自身ではあまり認めたくないとも思います。

そして、強みは自分の中で当たり前になっているので、他の方と話している中で、「あれ、これは当たり前じゃないんだ」と気付いていき、強みとして自覚していくことになります。

この本を読んでいるだけだと分からない部分があるとは思いますが、それぞれの資質について、困った時とかに都度読み解くと、理解が深まっていきます。

資質の組み合わせ

この本を読みつつ、ストレングスファインダーに関する理解を深めていくと、上位の資質に偏りがあり、資質を組み合わせていくことで独自性を発揮することが分かってきます。

1つの資質を持っている人はそれなりにいますが、これを組み合わせてくると、独自性が出てくることが分かります。

特に最初はベスト5のみしか関心がなかったのですが、ベスト10とかに範囲を広げていくと、自分の特徴が見えてきます。

下位の資質はどう考えても出ない

本の中で、それぞれの資質について読んでいくと、上位に書いてあることが理解できると同時に、下位資質についても分かってきます。

直感的に「それをするのは相当難しい」と分かるのです。

そして、強みの記載は、「そうだよね」と思いながら読んでいることから、下位資質はそれが上位の人には当たり前にできることであることも、悲しい気づきではありますが分かります。

例えば、私の32位の資質のポジティブは、活力と楽天性に溢れ、周りに熱意を伝染させる程の力がありますが、強い自覚と共に、活力と楽天性に溢れ、人をポジティブに褒めることをするイメージも湧かないし、人にそういうイメージを持たれるイメージすら湧かない状態です。

また、私の34位の資質の適応性については、今その瞬間を重視し、柔軟に対応できるというものですが、色々な選択肢を吟味し、リスクが見えやすい慎重さとは反対に近い位置にあります。

私は人間関係構築力が低いということに自覚的になる訳ですが、かえっていえば、それは「人に任せればいい」という思想にもなってきました。

下位は下位で傾向が大きく変わることはないというストレングスファインダーの統計的データを信用すれば、そこは諦めて、人に頼るか他で補えばいいな、と分かります。

当初は結構絶望しますが、これは実はいい絶望で、得意にフォーカスさせてくれるということだな、と理解できるようになってきました。

「強み」の考え方

なぜ、「強み」を理解する必要があるのでしょうか。

それはストレングスファインダーの生み出しの過程にヒントがあります。

「練習量が同じでも、生まれつきその可能性を持っていない人より大きな成果が得られるはずだ。」(22ページ)

本にはこのような記載があります。私はこのアプローチにかなり興味深さを覚えています。

これまで、小学から大学教育にかけて、塾や予備校も含め、ほとんどの能力育成の過程は集団でされてきました。

しかし、私はそこにぼんやりとですが、確信めいた疑念を感じていました。

そして、ようやくこれが解答か、と気づきました。

いくら画一的に教えても、差が出ます。また、収入と知識レベルとの関係に相関関係はありますが、完全な絶対性はありません。

これは、努力をする方向は人によって違うということが大きいのだと分かりました。強みが分かり、それを強化するために合う方法を知ることで、より速く、効率的に進化していくことが分かります。

そして、ストレングスファインダーのいう「強み」には、方程式があるようです。

強みの方程式(23ページ)

才能(頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン)×投資(練習やスキル開発、知識を身につけるためにかかる時間)=強み(常に完璧に近い成果を生み出す能力)

才能と投資は両方大切なことが×の記号に示されてきます。やはり向き不向きというのはあり、自分に合うやり方というのは存在するということが確信を持てました。

個別の資質について

ここからは、個別の資質について言及していきます。特にこれまで無自覚だった資質について、気づきの部分を中心に言及します。

「収集心」について

私の2番目の資質で、知りたがり屋で、色々なものに興味を示す資質です。これはまぁ自分に当てはまります。

他の人が自分に比べ情報に興味ないか、ということはまだ気づいていないのですが、確かにまず情報を集めよ、という思考になります。これは当たり前だと思っていたのですが、例えば「内省」だったら情報収集よりも自分で考えることに重きを置いているようで、それも私に取っては斬新なアドバイスでした。

そんな「収集心」持ちへのアドバイスはこちら。

情報を保管し、簡単に探し出すことごできる仕組みを考案しましょう。(121ページ)

これは確かにそうです。常に保管の方法を考えていて、整理を結構マメにしないとすぐにモノで溢れてしまいます。方法をしっかり考えよう、と確信しました。

アウトプットがなければ、インプットは停滞します。(同ページ)

全自動で多くのインプットをすることから、アウトプットをすることを意識的にやることが必要であるそうです。このブログもアウトプットの場の一つですが、アウトプットが必要なのは、かなり自覚しているところでした。

「自我」について

自我が私の5番目の資質なのですが、これは私は慎重さに次いであまり好きではない資質でした。どうしても自我=自分勝手とマイナスに繋げてしまうためです。

その面もなきにしもあらずではありましたが、もっと色々な面が「自我」にはありました。

私は、先日のワークショップで議論した際、仕事のあり方について、「自分の裁量が欲しい」「邪魔されたくない」とグループワークで発言しました。

多分これは「慎重さ」とは関係ないと思い、発表からは端折ったのですが、それは今となって冷静に考えると、「自我」の性質のことを言っていたのだと思いました。

そして、自我は、「意義のある人間として他人の目に映りたい」(103ページ)と思う性質があるそうです。

まさにその通りで、慎重さのところでは人間関係に慎重であることも分かったのですが、その割に自我もあるので認められたい欲もあり、自分って大変だなぁ、、と思ってしまいました。

自主性を必要としたりする面はあるが、情熱に突き動かされて、仕事を自分の生き方と考えるほどの力強さがあるという意味で強みとなります。

実績をあげ、目標を立てていけ、というアドバイスもあったので、ここは意識的に過ごしていこうと思います。逆算手帳を使うのに合っている資質ということかもしれません。

「指令性」について

トップ5の中にはないので注目していなかったのですが、実は自分の中に6位に位置しています。

ただ、この資質は文字面だけ見てもよく分かりません。本の記載を読んで資質について分かってきました。

「主導権を握る」というのはまぁ分かるのですが、「他の人と違い、あなたは自分の考えを他人に強く主張することを苦痛とは感じません。」(124ページ)ということでした。

確かに、意見が固まると、言いたくてしょうがないという面があります。慎重さもあるので意見が固まるのに時間はかかるとは思いますが。

そして、この能力は対立をも恐れず伝えるそうです。

「ん、それって凄いことなのか」と思いますが、私はこの資質の面を評価されたことがあるのを記載を読んで気づきました。

アドバイスとして、説得力を上げる言葉とか話し方とか学べ、とあったので、そこは意識した方がいいな、と自覚しました。

今後の方向性、関心について

資質の掛け合わせにより、どのように新しい強みが生まれうるのか、というところは、まだまだこの本で個別に資質解説しているだけでは分からず、深める必要があります。

自分が成長していくために合っていて、努力を努力と思わずできるような仕組み作りをする上でも、このストレングスファインダーは重要なツールであると思っています。

また、苦手を知り、カバーしていく方法も学んでいくことが必要です。苦手といえば克服とセットで語られますが、苦手は苦手なので、他でカバーしていく方法で乗り切っていくことも大切になってくるので、知っていきたいと思います。

あとは、ストレングスファインダーを対人関係を考察するために利用していきたいとも思っています。嫌いな人をなくすことは難しいかもしれまへか、苦手と思っていた人がどういう思考・行動回路をしているのか知っていき、理解を深めていこうと考えています。

おわりに

総じて、資質についての理解が深まりました。

この本は、一読するだけだと分からない本の代表格だと思います。何か事例にあてはめず、ただ読むだけだとスルッと抜けて行ってしまいます。

友人と接するうちに「この人この資質があるのでは…?」と思ったときに本を見返すと、資質についての詳細や、この資質を持った人との付き合い方を見返すことができます。

また、自分の過去のエピソードから思い返してみると、特に、5〜10位にある資質が意外と自分に当てはまっていることに気づかされます。

私の資質

1位の慎重さが目立ち、実行力の資質も多いのですが、影響力の資質もそれなりにあることが分かってきました。

資質って結構深いですね。

1. 慎重さ

2. 収集心

3. 個別化

4. 責任感

5. 自我

6. 指令性

7. 目標志向

8. 自己確信

9. 信念

10. 学習欲

11. 活発性

12. 着想

13. 最上志向

14. アレンジ

15. 達成欲

16. 調和性

17. 内省

18. 未来志向

19. 分析思考

20. 運命思考

21. 競争性

22. 規律性

23. 原点思考

24. 戦略性

25. 公平性

26. 親密性

27. 回復志向

28. コミュニケーション

29. 共感性

30. 成長促進

31. 社交性

32. ポジティブ

33. 包含

34. 適応性

本はこちら

なお、付属となっているトップ5の資質を知りたい方は、新書をお買い求め下さい。(中古本だとその付属がないものが基本的に送られてきます。)

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲