【書評】「あなたの1日は27時間になる。-「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法−」(木村聡子著)〜具体的な時間管理が手に入る1冊〜

こんにちは!

相羽涼太(@ryotaaiba)です。

今回、時間術の本を読みました。

1日は24時間なので、タイトルに噛み付いて食わず嫌いをする方もいるかもしれないな、とは思うのですが、抽象論よりも具体論が豊富に書いてあり、日常で生活する上で少し工夫することによって、時間を生み出すことができることが分かります。

はじめに

この本の一番のいいところは、「1つ1つが実践しやすいこと」だと思います。合計46個のノウハウについて書かれており、4週間プログラムとして書かれてはいますが、まずは1つ実施するところから、一歩一歩やっていくことで、確実に成果が得られるし、何より丸パクリして実施できるレベルで丁寧に記載されています。

また、本書で紹介されているノウハウは、著者の考えと合うか、という部分はあり、合わない部分はやらなければいいと思いますが、少なくとも、著者がこの本を記載した当時において実施していたことが分かります。

ビジネス本にありがちなのが、理論で「これがいい」というものの、著者自身がやったことはなく、他の人にお勧めしているだけなので、説得力に欠けるところです。他の人の実例があるのですが、本人がやってはいないだけに、「やった方がいい」と言っても説得力に今一歩欠けているものが散見されますが、この本にはそれはないです。

特に、ブログを拝見していても思いますが、著者の木村さんは、「試行錯誤」のプロだなあ、と強く感じます。そして、その部分は私がこれまでほとんどして来なかったことに重なります。多少は、自分も試行錯誤したとは思いますが、ここまで色々とやって来られたのか、と頭の下がる思いがします。

【きむら あきらこさんのブログはこちら】

なお、試行錯誤を色々されている方というのは、私自身が、この本の著者の方と話した時に感じた印象に重なっています。いつか本を書きたいと思っているので、この本の書き方という意味においても、かなり勉強になりました。

さて、ここから内容にも言及していきます。

EvernoteとDropboxの活用

士業やweb関係の仕事に就いておられる方だと当たり前の知識なのかもしれませんが、私はこの本を読んで、ようやくEvernoteとdropboxの使い方を理解しました。

これまで私は、自身で検索したりはしていたのですが、両方のユーザーではあるものの、なんとなく上手く使いこなせていない気がしていました。

しかし、本書によれば、

Evernoteは、ノートとして使う
Dropboxは、パソコンの「どこでもデータドライブ」として利用

ということでした。つまり、Evernoteは、「後から検索することに長けたノート」として活用することが正しい使い方であり、Dropboxは、「データを持ち運び、外でも提示できるようにする」ために使用するという使い方でした。

特に、私は、Dropboxの使い方を理解していませんでした。従来のやり方ですが、外に紙を多く持っていくタイプです。

確かに、外に出ていて質問を受けた時、紙を持っていればそれを手交したりしますが、分からなかったり、データはあるが、帰って紙やデータを確認しないと分からない時は、「追って回答する」ということをしていました。ただ、追って回答するのは、双方にとって手間な訳で、その場で回答したい、また、紙も持参は最低限にしたい。。

そういう時に、Dropboxにデータを入れておくことで、すぐにデータを取り出せるということだと理解しました。iCloudだと対windowsで効果を持ちませんが、Dropboxだと関係ないですね。

(なお、これは学生やフリーランスの方に重宝される機能だと思いますが、Dropboxだと、他の人も修正可能なドライブを作成できる利点もありますね。)

電子化と紙の分水嶺

1つ目と少し似た論点ではあるのですが、本書にもある通り、時間の無駄の中で割と時間を占めているのが、「モノを探す時間」だと思っているので、それを解消しようと電子化を試みていたのですが、イマイチ分水嶺が理解できず、上手くいっていない自分がいました。

そんな時に、この本の記載で、頭がクリアになりました。まとめると、

電子化のメリットは、「検索した時に、うまくタイトルがヒットするよう設定すれば、探す手間がなくなる」点にあります。

・他方で、デメリットは、「縦覧性に乏しく、パラパラめくることができない」点にあります。

そして、紙が機能する時は、本や条文・判例等を参照する時であり、

「紙のページを行きつ戻りつしながら読む方が頭に入ってくるので、紙派です。」(131ページ)

とあるように、行きつ戻りつする時であるといえます。

ただし、電子化の際に注意することとして、後から検索できるよう工夫することが必要な点は留意が必要です。詳細は、例えば、階層を深くしないことなどもありますが、タイトルの工夫が一番大切だと思います。

いずれにせよ、電子化と紙媒体の両方を駆使して、整理することが大切であることを教えてくれました。

43Foldersの使い方

吉越さんの「デッドライン仕事術」でかつて43Foldersの紹介がされていて、いい方法だということで、取り入れてみて、自分には合わないなあ、と思って止めた記憶があります。

その時は、フォルダは買ったものの、使い方が全く分からず、頓挫したのが原因でした。そのまま放置していましたが、この本を読んで、正しい使い方を理解することができました。

特に、役割の記載のところで、

「ある程度処理済みの書類を使用当日に探さないで済むように」(147ページ)

と書いてあるのが目を引きました。なるほど、これは仕事内容にもよるな、と思いました。それこそ、営業マンや、社長や、士業の方など、対外の人と毎日のように、また、定期的に会うことが確定している方にとっては、この手法はかなり役に立ちます。

しかし、私も吉越さんの手法を取り入れた時に従事していた仕事では、対外の方と会うことはなきにしもあらずではあるが、不定期で、時間としては、室内業務の方が多かったのです。ゆえに、そういう仕事である場合には、この手法の相性はあまりよくないのかな、と思い、過去の取り組みが上手くいかなかった原因が自分の頭の中で整理できました。

時間の予実管理

この本の中で、私が一番耳が痛かった話が、「自分キャパ」の話です。

自分キャパとは、「自分が1日で、何を、どれくらいできるか」(186ページ)のことですが、そのキャパを超える量をプランニングしてしまうことが、一番の時間を無駄にしている要因だと思いました。

私はto doリストは作成することもあるのですが、プランニングについてはほとんどしてきませんでした。実際しても、まさに「自分キャパ」の上方想定をしてしまい、頓挫してしまっていました。なおかつ、予定通り実行できないことで、自己嫌悪に陥り、予定を組むことがいつの間にか嫌いになっていました。

しかし、予定を組む際に、「1日で自分ができる分量」を把握していないから、こうしたことが起きてしまうんだ、ということを耳が痛いながら指摘されました。

そして、予定をしっかり組み、実行し、時間を有効に活用できるようになるためには、「1日で自分ができる分量」をシビアに把握する必要があるということでした。

本書では、ほぼ日のカズンで、バーチカル式の時間整理の話もありましたが、正に自分が苦手としてきたのが、このバーチカル式での時間管理でした。ただ、「自分キャパ」を正確に把握することが第一歩だと学びました。そして、最初はなかなか上手くいかない面もあるとは思いますが、バーチカル式での時間管理を始めてみて、現在、2019年初ですが、年末には時間管理プロになれればと思います。

おわりに

「1日の行動の時間計測をします。仕組み作りにこだわります。仕事はすべてマニュアル化します。やることやつき合いを絞ります。」(193ページ)

この本の「おわりに」にこの記述がありまして、他の方も言われますが、自分の管理には、「仕組み作り」が大切であることを改めて学んだ本でした。

この記事の中で紹介したのは、自分ができていないこと及び印象に残ったことを軸にして書きましたので、この他にも、具体的なノウハウが目白押しです。例えば、「締め切り前にどんどんボール投げること」など、私も強く意識していることですが、重要なノウハウです。

そして、時間を産み出すための最大のポイントは、「朝を生かす」ところにありますが、本書には早寝早起きノウハウについても、しっかり述べられています。

何より、いつか本を書いてみたいなあ、と思っている私にとっては、こうした本の書き方はかなり参考になりました。ルポや自叙伝となれば別ですが、本当に、本になる時は、自分なりのノウハウが確立した時ですね。

なお、たまに本にある記載の中で著者紹介のところが自慢のように見え、あまりいい気分がしないのですが、この本ではそうした部分も工夫されて書いており、学びになりました。

本はこちら

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲