【書評】「ビジネスにうまい文章はいらない−「書き方のマインド」を変える新・文章術55」(上阪徹著)〜文章作成のコツは「素材集め」にある〜

こんにちは!

相羽涼太(@ryotaaiba)です。

今回は、いわゆる「文章本」を読んでみました。

はじめに

突然ですが、文章を書くことを難しく感じませんでしょうか。

ノート・PC前で内容を考えてから書こうとすると、手が止まって時間だけが過ぎる・・・というのは、あるあるだと思います。

この本では、難しく感じるハードルは、「文章をうまく書こうとするから」ということを仮定した上で、表現ではなく、コンテンツを重視せよ、と説いていく本です。

これから紹介していきますが、もちろん本には書き方や基礎的事項も盛り込まれてはいるのですが、アイデア出しのところに注力している「文章本」はなかなか珍しいな、と思います。しかし、文章は、書き方よりも、まずは「素材」が大切だというのは、まさにご指摘の通りだと思います。

文章は「素材」でできている

この本を一言でまとめよ、と言われると、「文章は「素材」が大切」ということになるでしょう。そして、このことは、「準備が大切」という意味になります。

本書より引用します。

「文章を書こうとするからいけないのです。話の内容=「素材」にこそ目を向け、それをなんとかして伝えたい、と考えることが大切なのです。」(同書50ページ)

私もやることがありますが、「書こう」と思ってノートやPCの前で、止まっていないでしょうか。そうではなくて、素材を集めに集めておいて、書く内容が十分イメージできた時に、一気に書くというのが本書で紹介している文章のコツです。

日記を書くこと

「そうは言っても、文章を考えるのは難しい・・・」という方も多いと思います。そんな時にファーストステップとして推奨していたのが、日記です。

文章を書くことに慣れるというより、考えることを癖づけるために、日記をすることが重要であると著者は主張します。

「毎日の記録だけでなく、思いや考えも残すことができるわけですが、書くだけの思いや考えがなければ書けないのが日記なのです。逆にいえば、日記を書くことになれば、自分の思いや考えに敏感になっていくことになります。」(同書156ページ)

さらに日記には、「見える化」することで自分を客観視できるという効果もあります。

私は今ようやく日記をとり始めたところですが、簡単なメモを書くところから始め、日記を書くことが文章のアイデアを出す観点でも重要であると学びました。

素材出しの方法

そして、具体的な素材出しの方法について、しっかり記載されています。やはり準備が大切だということがこの文章に明確に打ち出されています。

「ポイントは、〆切の直前に考え始めるのではなく、発注をもらったところから、素材を考え始めることです。そして、一度に素材を考えようとしないこと。(中略)思いついたときに追記していったり、電車で移動中のときなど、時間があるときに、すでに出した素材を開くようにしています。」

ふと考えたとき、つまり思いついたときに、サッとメモを取ることが重要だということです。まさにその通りですね。メモを取らないと、人間は情報をそのままスルーしてしまいます。

本書では、電車に乗るだけでも、スマホをいじる人が多いこと、CM広告・中吊り広告はどんなモノがあるか、座って雑誌を読んでいる方から傾向を探ることなど、色々なヒントが眠っていることを紹介しています。

その上で、見返すことが大切だと言っています。見返すのが私は苦手なのですが、電車内というアイデア、いいですね。朝の電車はまだ自分が元気なので他のことができるのですが、帰りの電車は疲れていて、意味なくスマホをいじったり、youtubeを視聴していることがあるので、そうした時間を素材眺めに使うのは、いいアイデアだな、と思いました。

そうやって眺めていくと、こんなことが起こるそうです。

「面白い物で、こうして一覧で並んでいると、眺めているうちに、「あ、そういえば、こんな話もあるな」「あ、これも使えるな」と、素材がどんどん連鎖的に浮かんできます。」(同書162〜163ページ)

まあ、これは実感としても分かることではありますが、意図的に生活に組み込めてはいないと思います。この機会を増やすべく、意図的に眺める時間を毎日作ることが大切だな、と本書を読んで思いました。朝イチと夜の電車内がいいかな、と仮説を立ててみています。

そして、気になることをメモし、そこにネットで調べたりして肉付けすれば、十分な量の情報を得ることができます。このように素材を集めていくことが大切だということでした。

ネットの肉付けも集中してやる物ではないですね。時間をかけると、気づいたらネットサーフィンをしていた・・・というリスクが高まると思います。

こうした記載で一貫して言えることは、「すぐやること・隙間時間を大切にすること」だと思います。気づいた時にメモを取る、隙間時間に見返す、アイデアが出たらメモを取る、隙間時間にまた見返しネットで深掘りする。こうしたちょっとしたことの積み重ねが、やがて大きな差となって現れてくるのだな、と思いました。

おわりに

今回は、アイデア出しにフォーカスを当てましたが、他にも、「推敲は必ずする物と思って文章を書くこと」などと学びになることが多岐に渡って記載されている本です。

また、基本的に4ページ毎に小見出しがついているため、どこからでも読めて読みやすい本だと思います。

文章術の本は、具体の表現の記載をされても、使っていかないと頭に入ってこないのが難点であると思いますが、この本は具体の表現ではなく、総論的な心構えについてまとめているので、考え方を理解しやすく、実行しやすいと思いました。

本はこちら

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲

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