【書評】「人生うまくいく人の感情リセット術」(樺沢紫苑著)〜やり方が多く書いてあるので、本を読んで行動に繋げてみた〜

書評を書いていく前に、皆さんは年あたり何冊の本を読みますでしょうか。

2018年、本を読む量を意識し、月10冊ペースを目標としていた私は、実績を数えると130冊ほどの本を読んでいました。中には「イマイチだなあ」と思う本もなくはなかったのですが、学びになった点が一切なかった本はありませんでした。

速読術を学べば、本を読むのは早くなりますが、速読術を学んだとしても、その術を体得するためには、読書経験を積まなくてはなりません。

私は、いわゆるフォト・リーディングなどの技術は学んでいませんが、論理的な考察を武器にしたいと考えたので、今年2018年は、読書の量を意識して取り組んできました。

そして、2019年も読書の量を十分に確保したい、具体的には月10冊ペースで読んでいきたいと思います。しかし、それと同時に、質もそろそろ追いかけてみたいと考えています。

はじめに

読書の「質」とは何でしょうか。本によって違う部分があり、例えば、小説の読書では抽象化、転用をして活用していくことが肝要であったりしますが、ビジネス書においては、「実践すること」だと考えています。

ただ、難しいのは、実践はそんなにすぐには出来ず、その習慣化には一定の時間がかかるという点です。昨年の私もそういう部分がありますが、一冊の本から実践にまで繋げるのは簡単なことではないと思います。

他方で、これは「同じ本を深読して身につける」パターンと、「色々な本で、色々な著者が言っていることを見出し、徐々に潜在意識に取り込まれる」パターンがあると思います。

これはいわゆる「多読」vs「深読」問題になりますが、結局のところどちらも大切であると個人的には思います。むしろ、本当に自分のバイブルとなる本であれば、自然にバイブル的に読んでいると思います。

例えば、私は吉越さんの「デッドライン仕事術」は多分20回くらい読んでいるのですが、当時の上司が激しくお勧めしていたこともあり、私の中で、仕事の基本として染みついています。

これは成功例で、コビー博士の「7つの習慣」も読みまくりましたが、こちらはまだまだ実践とは言っていません。

したがって、両方が大切なので、「月10冊読む」という量の目標と、「バイブルとなる本を見つける」という質目標が並立することがいいのかな、という仮説を立てました。

前置きが少し長くなりましたが、本書についての書評は、特に、以前動画・セミナー録として内容の紹介をしていることもありますので、本の内容を読んで、その実践編として、以下に3点について述べていければと思います。

【参考】本書の内容の紹介記事

悩みは「書く」とリセットされる

まず最初の話は、本の中では、150〜164ページの話になりますが、ポジティブに書くことが大切であるという考え方です。

特に、先生は「3行ポジティブ日記」を推奨しているのですが、それを実践に繋げています。

まず、表題にしている、悩みは「書く」とリセットされるというのは、「日記療法」で精神的な病を患っていた患者が改善に向かうことに実験的根拠がありますが、その効果は、日記による癒しとして、「表現による癒し」と「内省による癒し」の効果があるそうです。

その上で、「3行ポジティブ日記」を書くことで得られる効果は、5つあり、

①ポジティブ思考が強化される

②自己洞察能力、内省能力が高まる

③表現による「癒し」の効果。ストレスが発散される。

④「楽しい」「幸せ」を発見する能力が高まる

⑤人生が楽しく、毎日が幸せになる     (同書162ページ)

ということだそうです。

正直私はこれまでの人生の中で、小学生で夏休み日記課題が出された時に提出するために書いた以外は書いたことがありませんでした。むしろ「書いている時間がもったいないのでは」という疑いの目を向けていました。

しかし、このように懐疑的になっていいことはないことは経験的に分かっていたので、「素直になろう」と思いやってみました。

一応、私は手帳はほぼ日を使っていますが、この「3行ポジティブ日記」を知る前の日記です。

2018年2月時点ですが、写真を見て頂くと、見事なまでに手帳としては機能していないことが分かります。手帳の使い方を全く理解していない私はノートのように英単語を書いていました。

次に、「3行ポジティブ日記」を始めた時です(2018年10月某日)。

「ちょっと書いてみました」というレベルですが、私にとっては大きな進歩です。こうして少しずつ書いていく中で、1日1日をこれまでよりも大切に過ごせている気がするし、「幸せ」を探すようになりました。自己洞察能力が高まったかは実感はなかったですが、上記効果④の幸せの発見能力は向上したのを実感しました。

そして、最近のポジティブ日記です(2018年12月下旬)。

数を増やそうとしており、5個を最低ラインとして、最終的には毎日10個書けるようになりたいです。

3個を超えて記載するようになると、ポジティブ思考が強まったことが実感できます。また、不思議ですが、愚痴が減ったように思えました。自己洞察能力の定義にもよりますが、少なくとも、自分のことをしっかり見つめるようになりました。

ただし、自己洞察というか、自分を客観的に分析するレベルとなると、まだそこまでは至っていないと思います。

2019年は、この10行ポジティブ日記は習慣化したいな、と思います。

「今年中」という観点でいえば、「感謝リスト」も書いて、他者にも想いを巡らせるようにできればな、と考えています。

「嫌い」という感情をリセットすること

2点目は、「嫌い」という感情のリセット術の話です。これは本の中の、122〜128ページの話になります。

本の中の話は、2段階あり、第1段階として、「ふつう」指標を作ることが紹介されています。これは、ただ「好き」「嫌い」と考えるから、「嫌い」な人が相対的に増えてしまうので、「好き」「ふつう」「大嫌い」として考えてみることで、そもそも「嫌い」な人数を減らすことができるという話でした。

この根拠は脳科学にあり、狩猟時代の人類には必須であった「扁桃体」は、快・不快を一瞬で判断するものなのですが、ただし、これは原始的な機能に過ぎず、人間には「理性」も伴っているため、理性を介在することで、冷静な判断ができるようになるという根拠になります。要すれば、瞬間で好き嫌いを判断せず、冷静に判断してみよ、という話です。

そこで、私も、仕事関係の仲間10人を想定して実施してみました。まず、「好き」「嫌い」の2つで判断すると、「好き」が6名、「嫌い」が4名でした。

次に、「好き」「ふつう」「大嫌い」の3軸で判断してみました。その結果、「好き」6名、「ふつう」3名、「大嫌い」1名になりました。

こうやって考えるだけでも、一瞬で「嫌い」を減らせることが分かります。

これが第1段階で、次に第2段階です。第2段階はそれでも「嫌い」と考えてしまう人への対処法です。それは、相手のいいところを探すということでした。

具体的な方法論としては、陰口をやめ、かげ褒めに移行することを推奨していました。ただ、本書には記載ないですが、樺沢医師曰く、かげ褒めより直接褒めが究極的に良いそうです。それはそうですね。

私はまず、「良いところを探す」をやってみました。これやってみると分かりますが、最初は嫌悪感でなかなか思いつきません。しかし、小さいことであれ思いつくようになってくると、徐々にポツポツと思い浮かぶようになりました。

細かい考察は以前の記事で実施しましたが、相手の良いところ探しをしてみると、私の中では2点の意識が変わるな、と考えています。

1点目が、「自分にないものを持っている」と気づけることです。そう気づいた場合、それが自分にない要素であればあるほど、尊敬に繋がり、嫌いという感情は薄れてきます。そして、他のところで嫌な経験をしていたにせよ、その方には自分にはない得意分野があるので、「相対的に考えて自分の得意は自分がやり、相手の得意は相手に全権委任すればいい」と思えるようになってきました。まさに経済学のいう、パレートの法則ですね。体感値としては、相手の得意は全権委任するほど、相手も自分もハッピーになると思いました。

2点目は、自分の価値観と違うところが気に食わないのかな、と嫌いな場合の仮説を持っていたのですが、そうではなく、嫌いな人ほどその人の感覚を知ろうとしないことから、その人の価値観というか行動原理が理解できていないから嫌になっていたということでした。相手の価値観から見ると、自分の価値観から見ると訳の分からない行動も、相手の行動原理からは特定の行動を導けるようになります。そうすれば、その人の傾向がわかってきます。

これは、ストレスの「リセット術」を知っておく(原題」「対処法」を調べておく)(同書67ページ〜)に繋がっています。対処法がわかるだけで人間は安心することがこのことからも実感することができました。

【参考】本書内容の紹介記事

ドーパミンを出すコツとしての目標設定

この話は、51〜57ページの中の話になります。

そもそも、この感情リセット術の革新的なところは、感情は単に脳内物質だ、ということろです。内容については以前の記事にまとめましたが、ドーバミン・エンドルフィン・セロトニンという脳内物質を分泌することを意識した生活をすれば、人が幸せに暮らせるというシンプルな主張こそが、本書の中で私が得た大きな学びです。

そんな中で、ドーバミンを出すコツとして、目標設定をすることの大切さを説明していました。それは、

・目標を設定する

・目標を達成した自分をイメージする

・目標を繰り返し確認する

・楽しみながら実行する

・達成するプロセスを変える

・自分流の工夫をする    (同書54ページ)

ということでした。目標設定やビジョン策定の重要性は、樺沢医師は本書に限らず常に主張しているところです。

この対応として、私は、手帳術を工夫しようかと考えています。手帳を有効に活用しようと考えたのは、GMOの熊谷社長の書籍から刺激を受けてですが、具体的運用に向けて修行中です。結局、ツールとしては、「逆算手帳」を活用できればな、と考えて模索しているところです。

【参考】手帳術関係本の過去レビュー記事

おわりに

本は、読んだ後の実践が大事だと思います。難しいですが、本を読んだり、人の話を聞いたりしながら自分の中で情報を整理し、実践してみることで、より本が深く読めるようになってくると思いました。

私は、自己洞察力低くこれまで生きてきたのですが、2019年は、自分を分析して、そこから成長に繋げていく人間になれればと思います。

本はこちら

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲

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