【書評】「「自分」を仕事にする生き方」(はあちゅう著)〜名言のオンパレード。既存の思い込みも認識できました。〜

この本は、先日受けた立花B塾レベル1第3講の課題図書に指定されたので、読んだ本です。

読んでいて全体的に思ったのは、幻冬舎らしい本だなあ、という印象が強かったです。情熱の赴くまま、と言いましょうか、著者の経歴、これまでの経験を述べ、思っていることを述べ、ありのままをそのまま文章にぶつけているような、そんな熱量を感じました。

はじめに

熱量の熱さはもちろんのこと、とても面白い本でした。

300ページ弱と結構分量があったのですが、気づいたら読み終わっていて自分でもびっくりしました。

色々とメッセージ性に溢れていたのですが、この一部を紹介しながら展開していきます。

ただ、仕事については特に厳しい考えを持っていますね。さすが鬼十則の電通出身です。

才能がなければ行動を早くする

この表題の章もありましたが、このタイトルがまず胸にズシンときます。

自分こそ、才能がないので、その分行動量で勝負するしかないな、と決断しました。

「チャレンジする量が多ければ多いほど、当たる量も多くなる(中略)人より抜きんでた才能がないという自覚がある人ほど行動を早くして、量で差をつけるしかない」(117ページ)

実際に、場数を踏めば、経験値があがるので、それが大切だと指摘しています。

そして、行動を早くするためには、決断を早くすることが大切だ、と指摘していました。本当に行動、ひいては決断の早さは大切だとひしひし感じています。

何より、本書も触れていますが、実際に、出来る人は行動が早いです。だからこそ、一般人にとってみれば、唯一できることが、行動の早さを意識することです。そこで突き抜けていくしかないな、と自分の進むべき道を提示して頂きました。

次に、決断力・行動力向上に大切なことは2つあり、

①優先順位付けをしっかりすること

②荷物を軽くし、フットワークを軽くすること

ということでした。意識していないと私は荷物が増える傾向にあるので、荷物は引き続き、できるだけ軽くしておこう、と思いました。

また、優先順位付けも、最近になってようやくいろはのいが分かってきたくらいなので、まだまだです。今手帳術勉強期なので、手帳というツールを使いながら体得していきます。

つるむ人を選ぶ

環境や友人の重要性を強調しているところが多いのも、この本の中で印象的でした。

「一緒に上にいける、自信をくれる人とだけつるみましょう。」(111ページ)

という言葉にもあるように、一緒にいる人が自分を作る要素の大きさを実感しました。

私は、まだ何となく付き合っていたりすることも多いと思うので、しっかり時間を大切に生きていかねばな、と思いました。

また、コミュニケーションについても多く触れていました。まず、人とつながるには、話すと書くのどちらかしかないんだから、そのスキルは必須で、向上させるべきとしていました。

その上で、特に本書で特徴的なのが、自己紹介を重視していることです。自己紹介で自分の話せるポイントを示し、質問したりする中で共通点を見つけ、深掘りしていく。だからこそ、コミュニケーションは大切で、共同作業である、という主張でした。

人見知りの人の例もあげ、その人は相手への配慮がなく、自分のことしか考えてないと断罪していました。

いわゆる人見知りの人に対してそこまで厳しくいうか、という感じではありますが、コミュニケーション、特に早いキャッチボールとしてのコミュニケーションが大切なことは、日々身にしみて実感しているところです。

肩書きについて

究極的には、リリーフランキーさんや、星野源さんのように本人が肩書きのようになれればよいですが、最初の方は、肩書きをしっかり付けて、意識していくことが大切だという主張がありました。

肩書きはこれまであまり意識せず人生を過ごしてきたのですが、確かに、「あなたは何している人?」と聞かれた時に第一に出てくるのが肩書きです。

会社員だと与えられていますし、それが当たり前のようになっていると思いますが、それは当たり前というのは会社員の価値観に過ぎないことを知りました。

リリーフランキーさんとか、何されている方なんだろう…?なんて思っていたのですが、お二方のように、人名=肩書きになっているのはカッコいいな、と思えてきました。

そう考えると、肩書きで炎上したというはあちゅうさんは、周りの人から比べると、それだけ先進的な考えだったということかな、と思います。私にとっては、既存の思い込みを打ち砕かれた章でした。

上に行くとは

私が一番衝撃を受けたのが、この言葉です。

「上に行けば行くほど、関わる人が増えれば増えるほど小さな自由はどんどん失われていって、なんだか世界が変わってしまったように思うけど、実は一方で大きな自由が手に入っています。」(242ページ)

私はこれまで、芸能人はプライバシーなんてないし、常に撮られることを意識しないといけないし、大変だなぁ、と思っていました。

しかし、この言葉を見て、こういう見方もあるんだな、と思い、かなり勉強になりました。私が見ていたのは小さな自由が失われる方のみで、その代わりに、自分の力だけでは到底経験出来ないことが経験できるようになったりするなどの大きな自由を得ているということか、と納得しました。

自分の小ささを実感し、もっと大きい人間になりたいなぁ、と強く思いました。そのためにはといえば、コツコツと日々頑張っていくしかないのですが、それにしても認識を大きく改めた記載でした。

おわりに

この本は、本当に名言が色々なところに散りばめられている本だと思います。

例えば、

・本当に仕事の出来る人は、〆切のある仕事をちゃっちゃと終わらせて、〆切のない仕事に取り組んでいる人

・自分のレベルを上げるためには、物事を深く考える以外に方法はない

・自分の必要な休息の時間は自分にしかわかりません

など目白押しでした。

ちなみに、立花さんがこの本を紹介される際に、「「若いなあ」と思う部分はあるが、」ということも言っていたので、どこが気になったのかなあ、ということも考えながら読んで見ました。

私が気になったのは、

・目次を見ても、内容を想起しにくい。目次と内容の対応が薄いところがある

・「いい言葉」が網羅的でなく、分散的に存在しているため、頭に入りにくい

・章ごとに話を展開しているが、1本軸ではなく、あちらこちらに色々展開している印象を与える

ところでしょうか。

これは、本書の最後にも紹介されていましたが、noteの記事を再構成して書籍化した本なので、そもそも網羅性に限界はあると思いますが、それでも、重複とか似た部分は同じ章の主張にまとめたりとか、1章に1つのメッセージにするとかした方が読みやすい本だなあ、とは思いました。

とはいえ、そう整理すると、「情熱・思い」のようなことは伝われなくなる危険性もあるので、この本はこの本で良い気もしました。

今回の本はこちら

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲