【書評】「逆算手帳の習慣−ふわふわした夢を現実に変える−」(コボリジュンコ著)〜ビジョン・目標設定の鉄板の教科書〜

先日、「一冊の手帳で夢は必ずかなう−なりたい自分になるシンプルな方法−」(熊谷正寿著)を読んで、長期スパンに立って物事を考え、目標を決め、それに向けて、月間・週間・・・と目標をブレイクダウンしていくことの大切さの必要性に気づかされました。

そして、この本には具体のやり方の骨子もしっかり記載されていたのですが、まだ十分性を飲み込めていないといいますか、目標を考えて、手帳とかに書き込んでみても、まだしっくり来ない自分がいました。

そんな中、抽象概念を理解して、具体に落とし込みたいなあ、と考えた時に、コメントを頂いて、「ちょっと読んでみよう」と思い、この本を購入しました。

はじめに

「逆算手帳」の存在は知ってはいましたが、この本を読むことを決めたのは、先に述べた熊谷さんの本の考えと逆算手帳の考え方が似ているなあ、とぼんやり思ったことと、その後、著者のコボリさんのサイトのプロフィール欄を見ると、同書に刺激を受け、そこからノートの書き方を工夫し、最終的に「逆算手帳」のツール化に成功したという話がありました。

そうしたこともあり、手に取って見てみると、最初に、

「この本でお伝えするのは、そんな「ふわふわ」「ぼんやり」「もやもや」をスッキリ解消し、あなたの夢を現実に変える具体的な方法です。」(3ページ)

と書いてあり、正に自分が探していたものだ!と思いました。

そして、山に例え、先に目指す地点をしっかり決めることを宣言し、本書の内容も、仕事の進める方法のごとく書かれているので、非常に興味深く読めました。

ただ、時折、綺麗な装飾で気分を盛り立てよう的な記載もあり、そこは絵の上手くない私には懸念されるところではありました。

自分の心に正直に書くこと

ここから、私の琴線に触れた部分に再構成しつつ、所感を述べていきます。

「逆算手帳」では、まず、やりたいことリストを100個書こう、と出てくるのですが、その際の注意点こそが、「自分の心に正直に書く」ことです。

本にはこのように書かれています。

「慣れるまでは最初の10個を書くだけでも苦労するかもしれません。建前や他人の意見を優先して生きていると、自分の本年を感じとるセンサーが鈍ってきます。」(69ページ)

私は正に10個で止まる人間でした。建前を優先することは自覚がありましたが、他者の意見を優先して生きているというのは、そのつもりはなかったのですが、自然に優先してしまっている部分があったんだな、と自省しました。

私は熊谷さんの本を読んで、体・健康、心、教養、仕事、経済、他者貢献という熊谷流分類で書こうと思ったのですが、イマイチ書く手が止まってしまいました。その時、「うーん、、私は目標設定とかそういうのに向いていないのかも・・・」とか考えていたのですが、ただただ「自分の心に正直に生きる」時間が少なくなってしまっていたことが原因であることが分かりました。

人間はすぐには変わりませんが、原因がはっきりと自覚できたので、ここから少しづつ「自分に正直」に生きる人生を送れるようになっていければと思います。

イメージングの大切さ

次に、目標を設定しても、まだぼんやりしてしまう時のアドバイスが心に残りました。これこそが、「鮮明度を上げる」ことです。

本の中では、2つの方法が記載されていました。

「1.単語ではなく文章で、他人にも理解出来るように表現する(中略)

2.イメージにピッタリくる写真を貼る」(86−87ページ)

両方大切だと思いますが、私は特に2点目の助言に惹かれました。これまで目標を設定したこともありますが、その際は、達成後の姿のイメージングが足りなかったんだ、と気づきました。

実際に目標を達成した時は、思ったよりも「何も変わらないな」と思うとは思いますが、少なくとも目標設定の際に、ワクワクしていないと、それに向かって突き進むことができにくくなってしまいます。

「鏡に映して初めて自分の姿を「見る」ことが出来るように、紙に書き出して初めて自分の頭や心の中を「見る」ことが出来るようになる」(89ページ)

という言葉も同じ章にありました。これもまた少しづつなのですが、自分の心を「見る」ことをして、もっと自分との対話を増やしていきたいな、と思います。

地図の例え

これまで私は、年間目標、月間目標、週間目標とかは考えたのですが、そこ以降については、かなり曖昧で、定性的な記載になっていました。

特に、インターネットで情報量だけは日々増えており、選択肢の豊富さでかえって何をしたら良いかが分からなくなりそうな現代においては、先を見通すことが難しく感じ、余計によく分からなくなってしまいます。

しかし、このやり方ではいけないことを、しっかりと本書で否定しています。

「もしあなたの手帳にマンスリー以下の予定しか書かれていなければ、街と住宅や会社周辺の地図しか持っていないのと同じようなものです。」(96ページ)

正に私はその通りでした。人生全体の大まかな計画を立て、10年後のビジョンを書いてといった、世界地図やエリア地図も必要だということに気づかされました。

それにしても分かりやすい例えですね。Google mapを使うのが一般的になった今、この例えの分かりやすさも増していると思いました。

目標は絶対達成すべきものではない

私が目標設定をあまり好んでいなかった理由は、ここにありました。「そのままの目標を絶対に達成しないと」というある種の強迫観念のようなものがありました。

しかし、本書によれば、

「目標というのは、最終的な夢を実現するための道しるべです。正しい道を進んでいると確認出来るようにするものです。」(156ページ)

とありました。言われてみればその通りなのですが、その観点がすっかり抜け落ちていたと思います。

そして、方向性の確認も大切ではあるのですが、現に私はあまり確認をせず考えてきたなあ、という反省にも繋がりました。

おわりに

この本は、ビジョン・目標設定の教科書のような本でした。ここから実践していく必要がありますが、それでも、こうしたノウハウを幼い頃から知っていれば強いなあ、とも思いました。

とはいえ、もう過去には戻れませんので、ここから方法論を学んでいこうと思います。ギリギリではありますが、2019年が始まる前にこの本に出会えてよかったです。

今回の本はこちら

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲

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