【書評】「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書」(落合陽一著)〜これからの時代を生き抜くために〜

人生100年時代の到来が予言され、実現すれば60歳定年の企業を仮定すれば、残り40年間は老後生活を送ることになります。

余暇を楽しむことも大切であるとは思いますが、さすがに40年間は長いです。

そうした時に何が大切になってくるかというと、「学び」の観点で、教える人と教わる人という軸になります。

はじめに

今回、この本を読むきっかけは、正に、「LIFE SHIFT」本が出て人生100年時代が到来しつつある今、こうしたことを学んでいくことが必要だと考えたからです。

また、タイトルの「育てる人」という観点も惹かれました。私は今は子供はいませんが、将来いることを考えてみると、何も知らない子供を1から育てるのは本当に骨を折るようなことだし、特に、口出しをして行動を規制することはせず、自ら学ぶ姿勢を持つことが重要だと考えているので、その実戦はかなり難しいことだな、と既に想定できるところです。

そうした、「育てる」観点も気になり、本書を手に取りました。

知識系は「すぐ調べる」こと

著者エピソードでよくあるのが、「小さい頃は百科事典と辞書と友達だった」という話ですが、落合さんもやはり両者と友達で、よく見られていたようです。

そして、いつも目を通していると同時に、分からないことがあればすぐに調べていたようです。

今更言っても何も変わりませんが、私自身はそうやって百科事典・辞書と全く友達ではなかったので、そうした幼少期の過ごし方が、今後に向けて本当に大切だな、と思いました。

そういう落合さんだからこそ、「今はスマホで格段に便利になっているのだから、分からない言葉があったらすぐに調べろよ」と思うそうです。

人前でスマホを出すのは失礼だから・・・、ではなく、すぐに調べて欲しいという考えで、確かに、疑問が湧いても、メモとかも特段せずに放置すると忘れてしまうので、疑問が湧いたらその時点で解決することは重要だと思いました。

家帰って辞書を見て・・・ということをしなくて良いというだけでもかなり利便性は向上しています。すぐ調べる習慣は割とつきつつはあるのですが、まだ初動が遅い時はあるので、電子機器をうまく利用して、知識を得ていこうと思います。

ディスカッションを大切にすること

本書の全体的な論調として、著者は、先生1対生徒多の講義型教育を否定しています。それならば、数人のサロンや、個人教育で好きなことを伸ばす方が望ましいと主張していました。

今の教育でも、議論するとか話すとかは進められてはいますが、そこまで上手くいっているように思えないのは、1対多の構造のまま、そうしたことを進めようとすることに無理があるのかな、と思いました。

やはりそこは家庭とか、課外教育が大切だな、と認識しました。

知識を得た上で、意見を戦わせて、議論を深めていくことが大切だと認識していますが、特に、アートの分野の話し合いという観点がかなり興味深かったです。

本書には、会話例ということでいくつか話し合いの具体の方法論を紹介していただいているのですが、絵の解釈というページが、私がもっとすべき話だな、と思いました。

ロジックと感性

アート・芸術が感性でいわゆる文系脳的な話、数学などがロジックで理系脳的な話だが、両者は密接不可分なので、両者を行き来しながら考えることが大切ということでした。

私はいわゆる文系ではあるのですが、論理先行型だと思われるので、そうしたアートの考え方、特に上述の感想論的な話は大切だな、と思うと同時に、これまで私があまり重要視してこなかった部分だな、と気づかされました。

また、論理的なところについても不足があり、特に物理的アプローチとしては、「なぜ」を重視せよ、ということでした。「五感をブラックボックスにするな」と主張しておられ、目で見ていること、食感を所与のこととして考えていた自分は、「なぜ」と考える力がまだまだ不足しているなあ、と反省しました。

また、「思考停止してしまったら終わり」とも主張しておられ、特に現代は思考停止しやすい仕組みとなっているとも思うので、思考を働かせることの大切さについては、かなり同意しました。

経験が全て

本書を読むと、落合さんは、幼い頃は多様な習い事をしていて、学生時代には青春18キップで全国を飛び回っていたそうです。また、その後も研究しながらも、事業立ち上げを始め、活躍されています。

そんな経験からも、「経験が全て」と本書で断言していました。正にその通りだと思います。

近年は旅行の時間も大切にしていますが、私は学生時代旅の経験をほとんどしてこなかったのを後悔しました。当時は経験が全てを構築するから経験しよう、とか思っていなかったことが原因ですが、このことを知っていたら、もっと色々経験していただろうな、とは思います。

また、これからは、1つの専門性だけもダメだと主張されていました。いくつかの柱が必要になる時代とのことでした。これは色々な方が言っておられることだとは思います。(ホリエモンの100分の1の人材×3個で100万分の1の人材という論調が一番腑に落ちています。)

おわりに

「これまでは安定志向の方が良かったのかもしれない。しかし、これからはリスクを取っていく時代である。」

まさに、今時代が変わりつつあると信じています。

自分にとって良い時代だったといえるよう、日々成長していきたいです。

本はこちら

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲

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