【書評】「ハードワーク−勝つためのマインド・セッティング−」(エディ・ジョーンズ著)〜日本人の「勝ち方」とそのために必要な「考え方」とは〜

エディ・ジョーンズさんの本で、かなり熱い本でした。

パワーを貰いたいときにぴったりの本だと思います。

はじめに

日本人の良さは、忍耐力、勤勉さだそうです。

他方で、

「身体的、物理的な努力だけでは、意味がありません。精神的な努力が伴って、はじめて有意義になるのです。」(47ページ)

とあるように、集中して時間を過ごすことはまだ出来ていない、とも指摘しています。

また、日本人の考えていないところも明晰に指摘しています。

例えば、水分補給については、脱水症を起こすと、血のめぐりが悪くなり、体よりも、判断力が落ちてしまうことが問題だそうです。

そのため、身体よりも、頭が鈍る方が問題だから、しっかり水分補給をすることが重要だということでした。

私はここのところをあまり考えず、水分補給の大切さはイマイチ認識していませんでした。そういったところも、しっかり考えて戦略的でならねばならない、とエディーさんは指摘します。

本書は、日本人なりの「勝ち方」を指南する本です。耳が痛い話も多いですが、非常にためになります。

ビジネス書を読む意味

ビジネス書を読む意味を記載してあるところに、「メッセージを伝えるにあたって重要なこと」が述べられていました。

「繰り返しは、非常に効果があります。」(65ページ)

「私はなぜ、ビジネス書をたくさん読むのか?それは書かれた内容より、むしろ言い方を学びたいからです。」(67ページ)

「違う言い方で伝えれば、彼らに新鮮に響き、耳を傾けてくれます。」(67ページ)

ここのところです。

色々な言い方で言えば、徐々に考え方は浸透してくるとのことでした。

こういう言い方を学ぶために本を読んでいる、という観点は私には新鮮で、自然に取り入れているときもありますが、言い方のバリエーション確保という観点もしっかり考慮しよう、と気付かされました。

準備の大切さ

本書の記載で多く目立つのは、準備が大切であること、準備が全てであると言い切って憚らない点です。

準備が大切であることはよく言われてはいますが、ここまで徹底することの大切さは、今回指摘されて認識を改めました。

「私はどんな事でも、成功は、準備がすべてだと思います。…勝ちたいなら、相手を上回る準備をするしかないのです。」(72-73ページ)

「相手を上回る準備」いいですね。

一見見えにくいところを、単純明解に説明して下さっていて、分かりやすいです。

「準備をしない人は、怠慢だからです。あるいは、自分に対して妙な過信があるのかもしれません。怠慢や過信を見直し、準備をきちんと行わない限り、成功は望めないのではないでしょうか。準備こそが、成功への近道です。」(150ページ)

これは私には耳が痛いです。

私はまだまだ怠慢にあたるんだな、と反省しました。これまでを振り返ってみると、怠慢と過信は片一方だけと言うことはまずなく、セットで準備を妨げているな、と思います。

勝負の世界について

エディーさんは、日本人の不足していることとして、勝ち負けに対する非情さを伝えています。

日本人の和の考えは理解しつつ、でも勝負の時は違う、と明確に否定していたのが印象的でした。

もっとハングリーさを持って、貪欲に生きていこうと思いました。

下記に一部記載しているようなパワーメッセージが所々に織り込まれていて、気持ちを高揚させてくれます。

「ラグビーの本質は、いうまでもなく闘争です。そこには、食うか食われるかしかないのです。」(76ページ)

勝負はいつも、無情であるから、人間らしい感情を捨て去って望まないといけない、ということも言っておられました。

おわりに

エディーさんの考えは、非常に論理的かつ熱いものでした。

本当に尊敬します。何より彼自身が、ラグビーに対して真摯に向き合い、準備し続けている様子が伺われる本でした。

今回の本はこちら

この記事を書いた人

相羽涼太

相羽涼太

読書、手帳術、旅行記・訪問記・食レポ、ジム(運動、食事)、英語学習などを中心に記事を更新します。

インターネットの登場で、「考える」ことが減りがちな今こそ、自分なりの軸を持って、考え、発信していくことを大切にしたいと考えています。

SF(上位10位、2019年1月現在):慎重さ、収集心、個別化、責任感、自我、指令性、目的志向、自己確信、信念、学習欲